登録番号1992-01530 (D00)
タイトル夜勤・交代制勤務シリーズ(II)−交代制の構造からみた製造業における最近の動向−
内容概要夜勤・交代制は千差万別であり,同じ連操型の4組3交代制でも,夜勤の連続日数,直(勤務時間)の長さ,交代の循環方式,1周期の長さ,交代時刻などによって,種々の交代編成ができあがるし,現実に採用されている方針は実に多様である。交代制の構造要因としてまずとりあげなければならないのは,月間の労働時間と休日数,および直の長さの3つであり,この3要因が決められると,連操型の交代制では,「交代数」と「組数」を決めることができ,月間の夜勤回数もおのずと決まる。しかし,休日を含めた勤務の「追い方」によって休養のとられ方や余暇配分,生理的な適応条件に大きな差が生じるため,交代制の構造要因として最小限,連続夜勤数,交代の循環方式(正循環か逆循環か),交代周期の長さ,休日間隔,週末連休の有無,交代時刻,勤務間隔時間の長さと配分,等を考慮しなければならない。日本における交代制についてみると,各産業で採用されている交代制度は業種との関連の強いことが特徴となっている。最近15年間の変化に着目すると,全日連操制の交代制では3組3交代と4組3交代の構成比率が逆転していること,24時間稼動の全日制の交代制では2交代よりも3交代の比率が大きくなっていること,定時交代制では非深夜交代より深夜定時交代の比率が大きいこと等が指摘できる。
著者酒井 一博(ISL)
出典労研維持会資料NO.977〜978合併号
発行年月日1983/04/00
巻号
ページ
言語日本語
登録キーワード労働時間、直交替、現状調査、直編成

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