HF(ヒューマンファクター)オンラインデータベースの構築



背景


HFCでは、ヒューマンファクターに関連する文献情報や良好事例等の研究成果をデータベースとしてCD-ROM等により電力会社に提供してきた。一方、国内の情報通信の高度化に伴うインターネットの普及により、ネットワーク経由で情報を必要に応じて容易に検索、活用する情報活用基盤が定着してきた。このため、当センターの研究成果についても一元的に検索、利用できるようにデータベース化を図り、インターネットを経由して随時活用できるシステムを整備することが期待されている。


目的


HFCにおける研究成果物等についてインターネットを経由して利用に供する「HFオンラインデータベースシステム」を構築する。


主な成果


1.当センターが作成、蓄積してきた安全ポスター「Caution Report」、「Catch the Point」「文献情報」「良好事例」等の研究成果物を収録したデータベースとし、これらを簡便に検索、利用することが可能なシステムを開発した(図1)。これにより、従来、印刷物等で電力各社の担当部署に配布してきた研究成果物がパソコンから利用可能となった。

2.分かりやすい画面構成を用いてインターネット経由の利用に供し、迅速かつ容易に必要な情報を取り出せるよう利用者の利便性を高めた。これにより、電力会社のみならず、NSネットをはじめ広く一般産業の安全担当者等からの利用に供する基盤を構築した。

3.システム設計にあたっては、コンピュータシステムやネットワーク技術の進展の速さを鑑み、以下の要件に配慮し柔軟性の高いシステムを構築した。

  • (1) 将来に渡る拡張性:登録するデータは画像や文書毎にファイルとし、独立した検索機能とあわせてサーバに組み込むなどシステムのシンプル化を図り、新たな研究成果物等の追加やハードウェアの進展への対応を容易とする。

  • (2) 異なる機種、環境でも利用可能な互換性:ネットワークに接続されているコンピュータの種類や環境に係わらずに利用可能とするためインターネット標準仕様を採用したシステム構成とする。

  • (3) 特定の商用プログラムに依存しない汎用性:標準仕様に基づくソースコードが公開されたソフウェアを積極的に採用し、将来のソフトウェアへの対応を容易とする。




(図1)