ヒューマンファクター研究センター　研究テーマ　これまでの研究課題

経験を活かす研究　　　～ヒューマンファクター情報分析・評価～

　他社・他産業の経験の活用　　　

　他社・他産業のトラブルから学ぶことは、ヒューマンエラー防止に有効です。ＨＦＣでは、様々な産業で発生したヒューマンエラーを独自の手法で分析して教訓を導き出し、安全啓発資料を作成しています。

　職場における経験の活用　　　

　ヒューマンパフォーマンスをより一層向上させるため、設備・労働災害を引き起こす問題を自ら積極的に洗い出し、実効性のある対策を立てることが必要です。ＨＦＣでは、ヒューマンエラー分析などを出発点として、安全ルール導入方策に関する検討など、それらを円滑に進めるマネジメント方法を検討しています。

　ヒューマンファクター情報のデータベース化　　　

　ヒューマンファクター関連の国内外の研究成果や優れた実践例から学ぶため、文献情報、良好事例を蓄積するとともに、インターネット経由で紹介しています。

未来へつなぐ研究　　　～教育訓練支援～

　ヒューマンファクター教育の支援　　　

　人間の振る舞いに影響を与える要因をヒューマンファクターといいます。ＨＦＣでは、効果的・効率的な教育の実施に役立てるために、ヒューマンファクターについて正しく理解する教育の体系化と教育内容の検討をしています。

人を活かす研究　　　～人間やチームの特性に関する評価・解明～

　危険感受性の向上　　　

　初心者であってもヒューマンエラーが少ない人、反対に熟練者になってもよくヒューマンエラーを起こす人がいます。その背景には個人の危険に対する感受性の存在が考えられるため、HFCでは危険感受性の規定要因の解明、測定手法の開発、教育・訓練手法の検討を行っています。

　チームパフォーマンスの向上　　　

　いい仕事をするためには、技術や知識が豊富なだけでなく、いいチームワークやノンテクニカルスキルが必要です。ＨＦＣでは、その良さ、悪さを測定する方法、より効率的なトレーニング方法について研究しています。

　モチベーションの影響要因の解明　　　

　安全への積極的な取り組みの原動力となるのは仕事へのやる気です。ＨＦＣでは、やる気に関連する様々な要因を解明して、やる気の向上を支援する方法を検討しています。

　効果的な休憩方法の提案　　　

　人は疲れるとヒューマンエラーを起こしやすくなります。ＨＦＣでは、作業者の疲労を効果的に解消させるために、いつ・どのような休憩を取ったら良いか、そして、休憩後速やかに作業に戻るためにどうしたら良いか、実験的に検討しています。

組織を活かす研究　　　～安全文化の醸成支援～

　安全に影響を及ぼす個人・組織要因の評価　　　

　設備や人の安全には、組織風土、管理、個人の安全意識などが影響します。ＨＦＣでは、アンケート調査を実施し、組織の潜在的問題を明らかにし、具体的な対策を提案する方法を開発しています。

　安全に影響を及ぼす個人・組織要因の解明　　　

　作業現場や組織の安全を維持するには、現場や組織を支える一人ひとりの意識や行動が重要な役割を果たします。ＨＦＣでは、安全意識・行動の向上方策を検討するため、個人の安全意識・行動に対する影響要因について検討しています。

　職場のリスクの発見　　　

　効率的、効果的に安全対策を実施するためには、作業に潜むリスクを把握しておくことが不可欠です。ＨＦＣでは、作業分析に加えて、エキスパートの経験や過去事例を活用して、作業に潜むリスクを洗い出す方法を開発しています。