電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

N15

タイトル(和文)

高レベル放射性廃棄物等の処分地選定のための概要調査技術に係わる実証研究-地質環境条件に応じた掘削・孔内調査・試験手法の適用性と課題-

タイトル(英文)

Verification study on technology for Preliminary Investigation -Applicability and issues of methods for borehole drilling and tests in consideration of conditions of geological environment-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

高レベル放射性廃棄物等処分地選定の第2段階目の概要調査では,地表からの調査を基に,地下の地質環境を効率的に把握する必要がある。概要調査に向けた調査・評価体系については,これまで既往の調査事例や仮想サイトでの模擬検討を通じた机上調査により検討の上構築が進められてきたが,構築した体系をより実践的なものとするためには,概要調査で実施が想定される地質環境調査技術に対し現場での適用性確認が必要である。概要調査技術の中でも,特にボーリング調査は,地下深部の地質環境情報を直接取得する手段として重要であり,我が国の多様な地質環境に対し,地質・岩盤性状に応じた掘削・孔内調査・試験の適切な計画・実施が求められる。
本報告書では,電中研横須賀地区の堆積軟岩を対象に計画立案したボーリング調査を通じ,地質・岩盤性状の違い(孔壁の安定性)に応じて適用可能な深度500m級の掘削・孔内調査・試験の手法・手順を提示する。併せて,孔壁の安定性,透水性状の互いに異なる当地点の三浦層群,葉山層群に対し,当所がこれまで開発を進めてきた概要調査のための要素技術の適用結果について述べる。

概要 (英文)

The basic methodology of the survey and assessment of Preliminary Investigation in the stage of selecting Detailed Investigation Areas for HLW geological disposal has been developed basically on the desk for several years. Such systematic procedure for the survey and assessment of properties of geological environment should be examined and refined in terms of its practical use through on-site surveys and tests until actual Preliminary Investigation. For this purpose, the Yokosuka drilling (demonstration and validation) project using Yokosuka CRIEPI site was organized as a cooperative research with NUMO (Nuclear Waste Management Organization of Japan). Within Preliminary Investigation technologies, a borehole survey is one of important means of directly obtaining information about deep geological environment. Preliminary Investigation demands that borehole drilling and tests should be planed and conducted effectively in each site in consideration of conditions of various geological environments particularly in Japan.
Through the comparison between the results of desk simulation study and on-site surveys and tests conducted in this project in FY 2006-2009, systematic borehole drilling and survey flow applicable to each of various geological conditions in terms of borehole wall stability was constructed and proposed. Moreover, the applicability and issues of element technologies developed by CRIEPI for Preliminary Investigation were confirmed through experiments on the Miura and the Hayama Groups which have different characteristics in borehole wall stability and hydraulic conductivity.

報告書年度

2010

発行年月

2011/07

報告者

担当氏名所属

近藤 浩文

地球工学研究所 バックエンド研究センター

木方 建造

地球工学研究所 バックエンド研究センター

五嶋 慶一郎

地球工学研究所 バックエンド研究センター

長谷川 琢磨

地球工学研究所 バックエンド研究センター

浜田 崇臣

地球工学研究所 バックエンド研究センター

大山 隆弘

地球工学研究所 バックエンド研究センター

鈴木 浩一

地球工学研究所 地圏科学領域

後藤 和幸

地球工学研究所 バックエンド研究センター

末永 弘

地球工学研究所 地圏科学領域

中田 弘太郎

地球工学研究所 バックエンド研究センター

田中 姿郎

地球工学研究所 地圏科学領域

長岡 亨

環境科学研究所 バイオテクノロジー領域

窪田 健二

地球工学研究所 地圏科学領域

土 宏之

原子力発電環境整備機構 技術部

三和 公

原子力発電環境整備機構 技術部(現、東北電力)

村元 茂則

原子力発電環境整備機構 技術部

河野 一輝

原子力発電環境整備機構 技術部

伊藤 久敏

原子力発電環境整備機構 技術部(現、電力中央研究所)

キーワード

和文英文
高レベル放射性廃棄物 High level radioactive waste
概要調査 Preliminary Investigation
ボーリング掘削 Borehole drilling
孔内試験 Borehole test
新第三紀堆積岩 Neogene sedimentary rock
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