財団法人 電力中央研究所

電力中央研究所 研究報告書(電力中央研究所報告)
[CRIEPI Research Report]

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研究報告書 詳細情報
[Detailed Information]

報告書番号 [Report Number]
N16013
タイトル
既往の調査資料に基づく地熱貯留層探査技術の高度化に向けた検討
[Title]
Study on technology for the geothermal reservoir exploration by results of past investigations
概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)
背 景
新たな地熱開発にあたっては、地熱流体が賦存する地熱貯留層の位置や規模に関する探査が行われる。一方、探査したものの、坑井掘削で地熱貯留層に遭遇しないことや、想定された生産量が見込めないことによる開発リスクへの懸念から、新規開発が躊躇われる場合もある。そこで、地熱貯留層探査をできるだけ早い段階で高精度に実施できれば、坑井掘削の失敗によるリスクが低減し、より少ない時間や費用で開発を進めることが可能となる。そのためには、既往の地熱開発で行われた探査過程を調査し、貯留層位置の特定に有用となった調査項目やその根拠を分析することにより、地質環境に応じた調査項目の最適な組み合わせによる探査技術を構築することが必要である。

目 的
地熱貯留層の探査に有用な調査項目を明らかにするとともに、探査技術の高度化に向けて必要な今後の取り組みを提示する。

主な成果
14箇所の既設地熱発電所を対象に、地熱貯留層探査に関する文献のレビューを行った。その結果、以下の知見を得た。
1. 地熱貯留層の形成に必要な地質・熱構造
全発電所において、地熱貯留層は、熱源により加熱された流体が断裂帯を通じて流動し、流動がキャップロックによって規制されていた。断裂帯は、大きく3種類のタイプに分けられるとともに、地域性を持つことが示唆された。キャップロックは、初生的(P型)あるいは2次的な変質(A型)によるタイプに分けられ、A型がキャップロックとなる事例が多いとともに、A型はさらにタイプ分けできることが示された。
2. 地熱貯留層探査の調査項目と断裂帯・変質帯の推定に有用な調査項目
断裂帯分布の推定には、電気・電磁探査や弾性波探査、重力探査の結果が有用とされた事例が多かった。一方、断裂帯のタイプに応じて、有用となる調査項目が異なっていた。変質帯分布の推定には、電気・電磁探査の結果が有用とされた事例が多かった。
3. 地熱貯留層探査技術の高度化に向けて必要な今後の取り組み
地熱地域における断裂帯や変質帯のタイプ分けを進めることや、タイプに応じた適切な調査項目の組み合わせを検討することの必要性を示した。

今後の展開
断裂帯や変質帯のタイプに応じた適切な調査項目の選定手法の構築や、探査を行う各調査項目の高精度化により、地熱貯留層探査技術の高度化を図る。
[Abstract]
Geothermal reservoir evaluation is conducted by exploring the location of the geothermal fluid and estimating the size of reservoir. However, there is a risk not to produce geothermal fluid by drilling. If this case is occurred, new geothermal power development can not to be progressed well. The objectives of this study are to reveal the effective survey methods for geothermal reservoir exploration and show the future tasks to become more advanced technologies. In this study, literature study on geothermal reservoir exploration of 14 existing geothermal power plants was conducted.
First, the author investigated the characteristics of geothermal reservoir. The results demonstrated that geothermal fluid flowed along fracture zones and was prevented to flow upward by alteration zones (cap rocks) in all area. Therefore, it is important to explore fracture zones and alteration zones to evaluate geothermal reservoir. Fracture zones or alteration zones can be categorize several types, and some types have regional characteristics.
Next, the author investigated the survey methods for geothermal reservoir evaluation. The results demonstrated that electric or electromagnetic survey, seismic reflection survey, gravity survey were mainly applied to explore fracture zones. The effective methods was different in some fracture types. To explore alteration zones, electric or electromagnetic survey were mainly applied.
To explore geothermal reservoir with high accuracy, it is needed to make appropriate methods depends on fracture or alteration types.
報告書年度 [Report's Fiscal Year]
2016
発行年月 [Issued Year / Month]
2017/05
報告者 [Author]

担当

氏名

所属

窪田 健二

地球工学研究所 地圏科学領域

キーワード [Keywords]
和文 英文
地熱貯留層 Geothermal reservoir
地熱発電所 Geothermal power plant
断裂帯 Fracture zone
変質帯 Alteration zone
物理探査 Geophysical exploration
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