財団法人 電力中央研究所

電力中央研究所 研究報告書(電力中央研究所報告)
[CRIEPI Research Report]

研究報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の研究報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。 ダウンロードの際には、当サイトの利用規約を遵守の上ご利用ください。

※ PDFのファイルサイズが大きい場合には、ダウンロードに時間がかかる場合がございます。 ダウンロードは1回のクリックで開始しますので、ダウンロードが完了するまで、複数回のクリックはなさらないようご注意願います。

研究報告書 詳細情報
[Detailed Information]

報告書番号 [Report Number]
Q15012
タイトル
電力流通設備における塗膜劣化評価手法の検討-各種防食塗膜の経年劣化挙動のインピーダンス計測による評価-
[Title]
Study on method of evaluating degradation of coated film for power transmission and distribution systems:-Evaluation of long-term degradation of some coated film using impedance measurement-
概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)
本研究では電力流通設備で使用される各種防食塗装について、臨海地区での78ヶ月の大気暴露試験を実施し、長期暴露時における塗膜劣化状況を交流インピーダンス法により定量的に把握した。また、環境負荷の少ない、水性ふっ素樹脂系塗膜の適用や、素地調整軽減剤の適用性を検討した。この結果、以下の成果が得られた。
1)大気暴露後の塗膜の抵抗値は、108Ω・cm2程度の高い値から、時間の経過に伴い、塗装系により次第に低下した。この場合、外観変化が見られない場合もあった。このことから、目視観察のみでは識別できない塗膜の劣化度合いを、インピーダンス計測により、定量的に評価できることが確認された。
2) 新たな塗装系である、水性ふっ素樹脂系の塗膜は、初期値の108Ω・cm2程度から抵抗値がほとんど変化せず、ほぼ初期値を維持していた。このことから、この塗膜が長期暴露時の耐久性に優れることがわかった。
3)低い除錆度の腐食鋼材に素地調整軽減剤を塗布した塗膜の抵抗値は、除錆度の高い、これを塗布していない塗膜と比較して、長期間、高く保持される傾向を示した。このことから、素地調整を簡素化した場合にも、塗膜の耐久性を維持できることがわかった。
[Abstract]
In order to study the degradation of the coated film utilized for power transmission and distribution systems, a long-term atmospheric exposure test on some anticorrosiive paint was carried out for 78 months in a seaside district. In this test, the validity of a water-based fluoro-polymer paint film that is a new paint system and a surface preparation agent for long-term exposure was also examined. The characteristic behavior of each film was mainly analyzed by using the alternating-current impedance technique.
As a result, it was confirmed that the degree of degradation of coated film, which could not be identified only by a visual examination, was quantitatively evaluated by the impedance measurement. In addition to this, the test specimens coated with the water-based fluoro-polymer paint and the surface preparation agent showed favorable tendencies in terms of changes in impedance.
報告書年度 [Report's Fiscal Year]
2015
発行年月 [Issued Year / Month]
2016/06
報告者 [Author]

担当

氏名

所属

河合 登

材料科学研究所

岩瀬 嘉之

大日本塗料(株)研究開発部門 研究部

増田 清人

大日本塗料(株)研究開発部門 研究部

谷 純一

材料科学研究所 電気化学領域

キーワード [Keywords]
和文 英文
電力流通設備 Power transmission and distribution systems
塗膜劣化 Film degradation
交流インピーダンス法 Alternating-current impedance technique
水性ふっ素樹脂塗料 Water-based fluoro-polymer paint
素地調整軽減剤 Surface Preparation Agent
Copyright (C)  Central Reseach Institute of Electric Power Industry. All Rights Reserved.