財団法人 電力中央研究所

電力中央研究所 研究報告書(電力中央研究所報告)
[CRIEPI Research Report]

研究報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の研究報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。 ダウンロードの際には、当サイトの利用規約を遵守の上ご利用ください。

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研究報告書 詳細情報
[Detailed Information]

報告書番号 [Report Number]
Q16002
タイトル
国内軽水炉機器探傷技量実証制度検討に向けた諸外国の実施状況調査 -欧州ENIQ方式全体の枠組み-
[Title]
Survey on the implementation status of flaw detection technique of light water reactors equipment in overseas countries - Framework of the European ENIQ system-
概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)
背景:原子力プラントの供用期間中検査における超音波探傷性能実証制度には、現在日本のPD認証制度で採用している探傷装置、手順書、検査員を一括して認証するASME方式の他に、探傷装置と手順書の技術評価と検査員の技量確認から成るいわゆるENIQ(European Network for Inspection Qualification)方式がある。ENIQ方式はASME方式に比べ準備する試験体が少数でよいため、超音波探傷性能実証制度実施に係るコストの抑制が可能とされている。しかし、ENIQ方式の詳細を纏めた資料はこれまで無い。ENIQ方式の具体的な内容を纏めることは、今後国内で新規に超音波探傷性能実証制度を導入する際の課題を検討するうえで重要である。
目的:日本国内で最適な超音波探傷性能実証制度を導入する際の課題に対する提案の一助として、ENIQ方式全体の枠組みを調査する。
主な成果:ENIQ方式の調査結果及びそれを基に、今後日本国内で新規に超音波探傷性能実証制度を構築する場合に参考とすべき情報を以下に示す。
(1)ENIQ方式は、代表的な試験体を用いて検査員の探傷技量を確認するPA(Practical Assessment)と探傷装置、手順書及びPAの実施方法に関する内容の技術的な評価を行うTJ(Technical Justification)から構成されているが(図1)、具体的な運用判断はENIQ方式を採用している各国に委ねられている。
(2)資格認証書類には、ENIQ採用国間で円滑な認証の移行ができるように、資格認証の目的や申請した検査システムの詳細、TJ評価の過程、PAの方法及び資格認証機関に関する品質保証などに関する記載が推奨されている(表1)。
(3)ENIQ方式の資格認証機関には公平性、資格認証に必要な技術的能力及び経営資源の担保が要求されている。資格認証機関にはENIQ方式を採用している国の事情に応じて、電気事業者などの支援を受けて設立した資格認証機関、若しくは探傷技量認証に係る組織に関与しない第三者機関が設置されている(表2)。
以上の結果から、制度の運用面及びコストの観点より軽水炉機器配管の欠陥検出に関して、現在電気事業で進められている訓練による探傷技量維持・確認制度ではなく、探傷技量性能実証制度を導入する場合には、ENIQ方式の採用も選択肢の一つと考えられる。
今後の展開:ENIQ方式を採用している各々の国の探傷技量認証制度の運用状況を調査する。
[Abstract]
In order to consider ultrasonic flaw detection performance demonstration system in Japan, we investigated the overall framework of the ENIQ (European Network for Inspection Qualification) systems. The ENIQ system is composed of a PA (Practical Assessment) which checks the flaw detection skill of an inspector by using a representative specimen, and a TJ (Technical Justification) which conducts technical evaluation of the flaw detection device, procedure, and PA method. A specific operation judgment is entrusted to each country adopting the ENIQ system. In order to facilitate the transition of certification among countries adopting ENIQ system, it is recommended that qualification certification documents include the purpose of the qualification certification, the details of the inspection system applied, the process of TJ evaluation, the PA method, and a quality assurance report concerning the qualification body. According to the circumstances of the country, the ENIQ system qualification body may suggest the establishment of a qualification organization with the support of an electric power supplier or a third party that is not involved in flaw detection skill certification institutions are established. Through these investigations, it is considered that utilizing the concept of the ENIQ system when introducing the performance demonstration system for detecting defects in Japanese LWR components and piping
報告書年度 [Report's Fiscal Year]
2016
発行年月 [Issued Year / Month]
2017/03
報告者 [Author]

担当

氏名

所属

渡辺 恵司

材料科学研究所 PDセンター

キーワード [Keywords]
和文 英文
軽水炉 Light water reactors
供用期間中検査 Inservice inspection
PD制度 Performance demonstration system
ENIQ European Network for Inspection Qualification
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