電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

S97001

タイトル(和文)

原子力プラント運転員の情動が認知行動に及ぼす影響

タイトル(英文)

INFLUENCE OF OPERATOR EMOTIONS ON COGNITION AND BEHAVIOR IN NUCLEAR POWER PLANT

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

原子力プラントの運転チーム行動を分析・評価するために開発を進めている運転チーム行動モデルに,人間の情動を表現する機能を導入することが本研究の目的である。本稿では,(1)既存モデルにおいて情動を表現する基本機構の提案,(2)情動に関する調査結果について述べた。(1)では基本機構として,各種の状況によって情動が喚起され,これが数値に置き換えられて表現され,人間の認知行動に影響を及ぼす機構を提案した。またさまざまな情動をいくつかの基本情動の数値に置き換えて表現するために,従来の知見に基づいて5種類の基本情動を採択した。(2)では2つの調査を行った。1つは情動を各基本情動で表現するため,一般社会人男性を対象として各情動の評価を求めた。その結果,従来の研究から収集した51の情動を5つの基本情動の組み合わせで表現できた。もう1つは原子力プラント運転経験者を対象とした調査で,プラントにトラブルが発生した場合に中央制御室で喚起される情動や,情動と行動の関係を明らかにした。

概要 (英文)

A SIMULATION SYSTEM FOR THE BEHAVIOR OF AN OPERATING GROUP (SYBORG) WAS DEVELOPED TO SIMULATE AND ANALYZE THE COGNITIVE PROCESSES OF OPERATORS AND THE BEHAVIOR OF OPERATING TEAMS. THIS REPORT DESCRIBES THE RESULTS OF TWO INVESTIGATIONS, CONDUCTED TO DEVELOPA MODEL FOR SIMULATING OPERATOR EMOTIONS. IN THE FIRST INVESTIGATION, 51 EMOTIONS WERE CLASSIFIED INTO FIVE BASIC EMOTIONS ACCORDING TO THE CRITERION PROPOSED BY JOHNSON-LAIRD (1988). THESE WERE THEN RANKED BY INTENSITY. ANOTHER INVESTIGATION WAS ALSO CONDUCTED TO DETERMINE THE EMOTIONS WHEN OPERATORS RESPONDED TO PROBLEMS IN THE PLANT. THE SUBJECTS WERE 53 MEN WITH EXPERIENCE IN OPERATING NUCLEAR POWER PLANTS. THE RESULTS ARE AS FOLLOWS: (1)FEAR IS THE MOST FREQUENT EMOTION DURING ABNORMAL PLANT NOT DECIDE WHAT SHOULD BE DONE IS THE MOST FREQUENTLY EXPECTED BEHAVIOR ACCOMPANYING ANY EMOTION OTHER THAN HAPPINESS .

報告書年度

1997

発行年月

1997/08

報告者

担当氏名所属

長谷川 尚子

ヒューマンファクター研究センター

吉村 誠一

ヒューマンファクター研究センター

キーワード

和文英文
原子力発電所 NUCLEAR POWER PLANT
運転チーム OPERATION TEAM
シミュレーション SIMULATION
情動 EMOTION
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