電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T93077

タイトル(和文)

赤外天空放射特性似対する雲の影響評価法の検討-高分解能赤外フーリエ分光計による天空放射スペクトルの観測-

タイトル(英文)

SPECTRAL OBSERVATION OF SKY RADIATION USING HIGH-RESOLUTION FTIR-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

平成8年2月に打ち上げられる地球観測衛星(ADEOS)に温室効果気体センサ(IMG)が搭載される。IMGデータを解析する場合には,雲の影響を考慮しなければならない。その最初のステップとして,IMGの取得したデータに雲の影響が含まれているか否かを判定する手法の開発が必要である。IMGと同等の,分解能0.1cm-1の赤外フーリエ分光計を開発して,地上から天空の放射観測を行い,雲の存在の有無が,天空からの放射スペクトルに及ぼす影響を解析した。天気が晴れから次第に雲となり,終には全天が雲に覆われたような観測日について,大気放射スペクトルの変化をみた。窓領域の波数の温度は,雲が厚くなるととともに,一定温度に近づいた。ゾンデ観測等によれば,これは雲からの黒体放射が観測されたものと考えられる。波数800~1200cm-1の領域の大気放射スペクトルの変化に注目することにより,雲の有無が判定できる。

概要 (英文)

THE EARTH OBSERVATION SATELLITE ADEOS WILL BE LAUNCHED IN EARLY 1996 CARRYING THE IMG INTERFEROMETRIC MONITOR FOR GREENHOUSE GASES AS ONE OF EIGHT SENSORS. TO DEVELOP ALGORITHMS FOR IMG DATA ANALYSIS,CLOUD CONTAMINATION OF THE DATA MUST BE CONSIDERED. AS THE FIRST STEP,A METHOD TO DETECT CLOUDS IN THE OPTICAL VIEW OF IMG MUST BE ACHIEVED. SKY RADIATION WAS OBSERVED TO OBTAIN THE OF EFFECTS CLUD ON THE SPECTRA USING THE NEWLY-DEVELOPED FTIR WITH 0.1 CM-1 RESOLUTION. A SERIES OF OBSERVATIONS WAS MADE UNDER CHANGING WEATHER FROM FINE TO FULL CLOUD. IN THE ATMOSPHERIC-WINDOW REGION,RADIATION TEMPERATUTE INCREASED TO A CONSTANT LEBEL WITH EXPANDING CLOUD COVER. THE DATA SHOWS THAT THE OBSERVED CONSTANT TEMPERATURE IS FROM THE BLACK-BODY RADIATION OFTHE COULD BASED ON SIMULTANEOUS RADIOSONDE OBSERVATIONS. THE RESULTS SHOW THAT EVIDENCE OF CLOUDS IS OBTAINED BY OBSERVING THE ATMOSPHERIC RADIATION DIFFERENCE IN SEVERAL SPECTRAL BANDS IN THE REGION OF 800 1200 CM-1.

報告書年度

1993

発行年月

1994/04/01

報告者

担当氏名所属

小林 博和

狛江研究所大気物理部地球気象グループ

下田 昭朗

狛江研究所大気物理部地球気象グループ

門倉 真二

狛江研究所大気物理部地球気象グループ

キーワード

和文英文
天空放射 SKY RADIATION
CLOUND
赤外フーリエ分光計 FTIR
位相補正 PHASE CORRECTION
迷光 STRAY LIGHT
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