電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

V05035

タイトル(和文)

植物による環境修復(5) --既存植物を用いた模擬カドミウム汚染土壌の浄化試験--

タイトル(英文)

Phytoextraction of Cd by six species of plants grown on three types of soils

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

植物を用いたカドミウム汚染土壌の浄化に資するため、当所ではこれまでに200種以上の既存植物を調べて、カドミウム耐性・蓄積能に優れた候補植物を選抜した。しかしながら、実用化に供するには、土壌を用いた種々の栽培条件下での試験が不可欠である。そこで、候補植物のうち、バイオマスの大きさなどから特に有用と考えられる6種類の植物(タバコ、レタス、ヒマワリ、アオシソ、ヨシ、ヒメムカシヨモギ)を用いた、模擬カドミウム汚染土壌における2種類の栽培試験(ポット試験とコンテナ試験)を行い、①土壌の違い、②季節的変動、③キレーター(EDTA)の散布、などがカドミウムの吸収・蓄積に及ぼす影響を明かにした。また、これらの結果をもとに、モデルケースを想定した汚染除去に関する試算を行い、実地適用の可能性を示した。

概要 (英文)

We have recently analyzed Cd tolerance/accumulation ability among more than 200 species/subspecies of angiosperms and selected some candidate plants to use them for phytoremediation of Cd-contaminated soils. However, to practically contribute to clean-up the soil, an actual cultivation test under some possible culture conditions is essential. In this study, we tried to clear the effect of some conditions (three soil types, three climates, and three Cd application types including a synthetic chelator (EDTA) application) on the Cd accumulation in six candidate plants (i.e. tobacco, lettuce, Sunflower, blue perilla, and Horseweed) by two types of cultivation tests (pot-scale and container-scale). Using the results of this investigation, the removal period for the Cd contamination was assumed for a model case, which is based on an actual contaminated site in Japan.

報告書年度

2005

発行年月

2006/07

報告者

担当氏名所属

吉原 利一

環境科学研究所バイオテクノロジー領域

後藤 文之

環境科学研究所バイオテクノロジー領域

庄子 和博

環境科学研究所バイオテクノロジー領域

志村 博

(株)セレス

キーワード

和文英文
ファイトリメディエーション Phytoremediation
重金属 heavy metals
土壌浄化 soil clean-up
吸収 accumulation
浸透防止 phytostabilization
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