電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

V11055

タイトル(和文)

風力発電施設が鳥類に与える影響とその評価手法に関する文献調査

タイトル(英文)

Literature surveys on the effects of wind turbines on birds and methods for assessing the impacts

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

環境影響評価法の改正により風力発電建設に際して環境アセスメントが義務化されることとなった。風力発電の普及にともない、鳥類に与える影響が顕在化してきている。日本では鳥類への影響評価の事例が少ないため、有効な手法の整理が必要とされている。そこで、国内外の事例から、鳥類に対する影響の種類、影響評価手法、鳥類の調査技術に関して文献調査を行った。影響の種類は主に衝突(バードストライク)、忌避、生息地の改変や消失などに分類され、特に衝突による影響が大きいと考えられた。海外では環境アセスメントの際に、衝突影響に関して、衝突リスク解析による影響評価が推奨されており、国内でも利用が可能だと考えられた。衝突リスク解析を行うために必要な情報を得るためには鳥類の飛翔する位置と高度を同時に記録する調査手法をとる必要がある。

概要 (英文)

Environment impact assessments (EIAs) before the construction of wind farms were not required legally in Japan, until the recent revision of the Act for Assessment of Environmental Impacts. It has been steadily revealed that development of wind energy has impacted on birds. However, there were few available information on EIAs for wind farm construction in Japan. In this study, I conducted literature surveys on the impacts of wind turbines on birds and the methods for assessing the impact. As the results, the effects of wind turbines on birds were categorized into three; collision, disturbance, and habitat change or loss. It also revealed that the method called collision risk analyses, which estimates the collision rates quantitively, was recommended to use in the foreign guidelines. To perform collision risk analyses, it required to use the survey techniques of recording the flight location and altitude simultaneously.

報告書年度

2011

発行年月

2012/06

報告者

担当氏名所属

北村 亘

環境科学研究所 生物環境領域

キーワード

和文英文
風力発電 wind power
風車 wind turbine
バードストライク bird strike
環境影響評価 environmental impact assessment
衝突リスク collision risk
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