経済社会研究所

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No.44 論文要旨

産業別の技術進歩率の計測と経済成長の要因分析
-1970年代後半以降の実証研究-
(435 KB)

Measuring technological progress and factor analysis
of economic growth by Japanese industry

[キーワード]
生産関数、コブ・ダグラス型、技術進歩率、経済成長、バブル経済

服部 恒明 / 宮崎 浩伸

本研究では、コブ・ダクラス型生産関数を用い、我が国の1970年代後半以降の産業11部門を対象に、各部門の技術進歩率を計測し、経済成長の変化要因分析を行う。技術進歩率の計測には、推定期間の分割や各種タイムトレンド項の導入など、4通りの推定方法を試みる。
そのうち最も良好な推定方法を選択し、その結果を使って、産業別の技術進歩率を明らかにし、分析期間を3期間に分割したときの技術進歩率の経年的な変化や産業間の比較検討を行う。
そして、生産関数を使った経済成長の変化要因分析によって、各産業の資本、労働、技術進歩の3要素の経済成長への寄与度を明らかにし、日本産業の成長力を考察する。

信頼性制約を考慮したノーダルプライスに基づく需給運用
−送電線事故を考慮した場合−
(435 KB)

Demand-Supply Adjustment by Nodal Price with Reliability Constraints
- The Case of Consideration of Transmission Outages-

[キーワード]
競争的電力市場、ノーダルプライス、社会厚生最大化、混雑管理、信頼度維持

岡田 健司

電力自由化時代を迎え、電気事業の規制緩和が世界的な潮流として進展し、各国で競争的電力市場が形成されつつある。多種多様なプレーヤーが参入する競争的電力市場においても、電力システム全体が効率的に運用・構築され、市場内の公平な競争が維持されなければ、自由化導入の目的を達成することは出来ない。
さらに、自由化が進展したとしても、系統運用上、想定外の需要変動、電源脱落や送電線事故に十分に対処できるような供給予備力を確保し、系統全体の供給信頼度を維持して行く必要がある。
系統内の信頼度をどのように確保するかという問題は、電力自由化が抱える大きな課題の一つである。本論文は、電力系統における信頼度維持・確保のため、送電線事故を想定した信頼性制約を考慮したノーダルプライスに基づく電力市場運用の適用可能性について基礎的な検討を行う。

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