ここ・そこに電中研

信頼性の高い電力系統の構築を解析計算技術で支援 電力系統安定度総合解析システム(CPAT)の開発

3トン/日規模石炭ガス化研究炉

安定供給やコスト面で優れた燃料である石炭を、将来に亘り有効活用するため、既存の微粉炭火力よりも一層クリーンかつ高効率な新たな発電方式として、1980年代から「石炭ガス化複合発電(IGCC)」が有望視されてきました。当所では、その初期段階から同技術の開発に携わり、鍵となるガス化技術を確立し、電気事業での実用化に貢献しました。
*Integrated coal Gasification Combined Cycle

  • わが国独自の高効率な石炭ガス化技術の開発に貢献
  • 電気事業大でのプロジェクトを30年以上に亘り技術面からサポート
  • 将来のニーズを見据え、さらに一歩先のIGCCシステムの開発に着手

これまでの成果

 当所では、石炭処理量が2トン/日の石炭ガス化実験設備を1982年度に設置し、石炭をガス化する基礎技術を三菱重工業(株)と共同開発しました。このガス化炉形式は、石炭処理量200トン/日規模のパイロットプラントおよび250MW(石炭処理量1,700トン/日)規模のIGCC実証機に採用されました。当所では、IGCCの高効率運転や研究開発コストの低減に向け、3トン/日規模石炭ガス化研究炉などによる実験技術と数値解析技術を融合した「石炭ガス化炉設計・運転最適化支援ツール」を開発し、ガス化炉等の設計支援、運転支援、炭種評価に貢献するなど、一貫して電気事業を支援してきました。

当所で実施した実証機ガス化炉内流動の評価 250MW級IGCC商用プラント
(出典:常磐共同火力(株)ウェブサイト

今後の展開

 電気事業全体で推進されたIGCC実証機プロジェクトは2012年度に終了し、実証機は常磐共同火力(株)の商用プラントとして運転が継続されています。当所では、将来に向けてさらに新しい火力技術を確立すべく、より環境に優しい「CO2回収型高効率IGCCシステム」の開発に着手しています。

CO2回収型高効率IGCC(CO2回収型クローズドIGCC)の概略構成

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