財団法人 電力中央研究所

プレスリリース

新たな海底熱水活動の発見
−最新センサ技術の応用で効率的な海底資源探査を実現−

平成22年9月17日
財団法人 電力中央研究所
 このたび、(独)海洋研究開発機構の研究船「なつしま」(船長:田中等)のNT10-16航海(首席研究者:福場辰洋特任准教授、東京大学海洋アライアンス・日本財団プログラム)で、最新の現場化学センサ群を搭載した無人探査機「ハイパードルフィン」を利用して実施した新規熱水鉱床の探査結果について、本日の午前11時から東京大学生産技術研究所において記者会見を実施しました。
 今回探査を実施した沖縄本島沖合・北東伊是名海域は、平成20年の海上保安庁による海底地形調査によって海底熱水鉱床の存在可能性が示されていたものの、実際の熱水活動の確認はされていませんでした。しかし、今回の探査の結果、これまでには知られていない新規の海底熱水活動を発見することができました。
 今回の発見に寄与した現場化学センサ群は、マンガン、硫化水素、pH等を対象としたものであり、文部科学省「海底資源の利用促進に向けた基盤ツール開発プログラム」の実施課題である「海底熱水鉱床探査の為の化学・生物モニタリングツールの開発」(研究代表者:岡村 慶、高知大学海洋コア総合研究センター)において開発中のものであります。
 本開発には、当研究所も参加し、これまでに当研究所が開発してきた現場型化学センサを適用した探査用化学センサが探査活動に貢献してきました。
 本記者会見の内容に関する詳細につきましては、東京大学の発表資料をご参照下さい。

 当研究所としましては、今回開発したセンサを、CCS(二酸化炭素の回収・貯留)の漏洩検知や環境影響モニタリングへ適用したり、沿岸域(発電所周辺海域)、地下水(ボーリング孔内や地下空洞)、陸水(ダム湖等)などの場所での長期的かつ広範囲な連続観測に活用して、実際の現場で起こっている自然現象や環境変動の評価に関する研究を進めていきます。

以上

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