環境科学研究所

2005年度 研究概要


地球工学研究所
環境科学研究所
研究概要
-2005年度研究成果-
地球工学研究所・環境科学研究所 研究概要-2005年度研究成果-の発刊にあたって
地球工学研究所の概要
環境科学研究所の概要
Ⅰ.自然災害軽減・保生技術

◇リスクマネジメント手法による電力施設の保生技術の構築(地球工学研究所)

  1. 上下動を考慮した広帯域地震動評価法の不確定性の検証
  2. 2004 年新潟県中越地震の震源過程の解明
  3. 地震動シミュレーションのための関東平野の3次元地下構造モデルの再構築
  4. 電力流通設備の災害リスク評価法
  5. 新潟県中越地震によるライフライン途絶の地域産業への影響
  6. 災害時における住民生活を対象としたライフライン途絶回避便益の評価
  7. ラジアルゲート支承部の摩擦抵抗モニタリング
  8. ダム洪水吐ゲート開閉装置構成品の不具合発生確率評価
  9. 劣化を想定したダム洪水吐きゲートの構造信頼性評価方法
  10. 長期振動モニタリングによる建築物の損傷探査法
  11. 外観点検結果を用いた経年劣化リスク評価手法の構築
  12. 性能照査・コスト評価に根ざした維持管理手法の構築
  13. 地震バザード再分解に基づく構造物の地震リスク評価
  14. 構造物の損傷度曲線における地震動指標の変換法の提案
  15. ランダム応答解析法に基づく構造物の地震リスク評価法の構築

◇地震災害軽減技術(地球工学研究所)

  1. 密な飽和砂地盤に埋設された地中構造物の地震時挙動に関する数値シミュレーション
  2. 免震型次世代軽水炉を対象とした多軸鉛プラグ入り積層ゴムの提案
  3. 配管支持構造の弾塑性応答を考慮した簡易な耐震性評価の試み
  4. ハイブリッド動的力学試験システムを利用した橋梁全体系地震応答評価
  5. 地震時水平二方向の変形を受ける鉄筋コンクリート壁体の力学特性

◇降雨・降雪災害軽減技術(地球工学研究所)

  1. 新しいアンサンブル気象・波浪予測の活用法とその経済的価値
  2. 夜間のヒートアイランドの形成機構の解明
  3. 平成16年新潟・福島豪雨のシミュレーション
  4. 数値気象モデルを用いた着雪予測法の検討

◇津波・波浪災害軽減技術(地球工学研究所)

  1. 遠浅海岸における津波の砕波現象の把握とモデル化
  2. 防波堤に作用するソリトン分裂津波の波力評価手法を提案

◇電力構造物維持管理技術(地球工学研究所)

  1. 繰返し荷重を受ける鉄筋コンクリート部材のせん断照査用安全係数
  2. バーチャルリアリティ技術による可視化訓練システム
  3. 大井川中流域の地すべり斜面の地震時安定性評価

◇立地・建設技術(地球工学研究所)

  1. ベントナイトグラウチングの成立条件の検討
  2. 高温下における堆積軟岩のクリープ特性
  3. 高レベル放射性廃棄物処分地下施設の長期挙動予測評価プログラムの開発
  4. 高レベル放射性廃棄物処分孔でのオーバーパックの沈下挙動
  5. 高レベル放射性廃棄物地層処分の施設近傍における岩盤の長期挙動評価技術の総合化
  6. ボーリングゴアを用いた地下深部堆積岩の地化学・物理特性評価法の開発
  7. 強震時の上下動の性質を考慮した地震応答解析手法の開発
  8. 原子力発電所の基礎地盤及び周辺斜面の地震時信頼性評価に関する研究
  9. 不均質岩盤にも有効な原位置岩盤三軸試験法の開発
  10. 日本列島沿岸海域における海底活断層調査の現状と課題
  11. オーストラリア高温岩体発電開発地点の地下構造とAE 観測による第一期貯留層評価
  12. 自然災害防災のための総合空中探査システムの開発
  13. 蛍光X線による堆積岩の分析方法の提案
  14. 閉鎖温度の低い年代測定法による地殻浅部の熱履歴評価

◇風工学技術(地球工学研究所)

  1. 「送電用鉄塔の風荷重指針・同解説(2005)」の策定
  2. 送電用鉄塔の耐風設計支援ツールと解析コードの整備

◇エネルギー地下貯蔵・貯留技術(地球工学研究所)

  1. CO2 地中貯留における地下水環境への影響評価手法の開発
  2. CO2 地中貯留における比抵抗及び自然電位モニタリング
Ⅱ.環境問題への対応

◇温暖化予測・対策技術の開発(環境科学研究所)

  1. 地球温暖化防止の長期目標の検討
  2. 地球温暖化影響の科学的検討
  3. CO2海洋隔離の環境影響評価のための観測手法開発
  4. 高分解能沿岸海洋レーダの実用化へ向けて
  5. 長期間の高精度全球気象データ(JRA-25)の作成
  6. 鉄ダストの変化を考慮したCO2海洋吸収特性の予測
  7. 海洋鉄散布実験における詳細な水塊追跡
  8. 風力発電に影響を及ぼす広域的な風速の急変動現象の解明

◇分散型電源普及影響の総合評価(地球工学研究所・環境科学研究所)

  1. ヒートアイランド対策による東京23 区の気温低下量の予測
  2. 広域的な風が都市の熱環境に及ぼす影響の数値予測

◇微量物質の動態解明とリスク評価(環境科学研究所)

  1. ナノ粒子中化学成分の高感度・迅速計測法の開発
  2. 東アジアを対象とした水銀の輸送モデルの開発
  3. 首都圏の大気中二次粒子に対する発生源の寄与率

◇電磁界の生物影響評価(環境科学研究所)

  1. 中間周波磁界の生物影響評価

◇大気環境影響評価(環境科学研究所)

  1. 簡易型塩分飛散予測モデルの開発と観測を通じた評価
  2. 冷却塔からの白煙領域予測のための高精度数値モデルの開発

◇化学物質の計測・対策技術(環境科学研究所)

  1. 脱硫石膏や石膏ボード廃棄物と下水汚泥焼却灰を活用した環境浄化材の新合成法の開発
  2. 排水中ホウ素の吸着処理システム

◇水域環境影響評価(環境科学研究所)

  1. 森林域における蒸発散過程を考慮した流出解析モデルの開発
  2. わが国における渓流水のリン濃度の実態とその規定要因
  3. 貯水池底泥堆積物の嫌気化予測手法の開発
  4. 河川流量の変動に伴う付着藻類の剥離とアユ生息場の変動予測

◇廃棄物処理・リサイクル技術(環境科学研究所)

  1. 地盤の複素比抵抗特性を利用した新しい物理探査法の開発
  2. 石炭灰ゼオライトを用いた海域環境改善の可能性

◇生物環境評価(環境科学研究所)

  1. DNA 解析によるアカフジツボ幼生の簡易検出法
  2. 実海域におけるフジツボ抽出物のフジツボ着生誘起効果
  3. 樹木の生育におよぼす高濃度CO2とO3の影響の評価
  4. DNA 情報を利用した新しい野生動物調査法の開発
  5. 生態系アセスメントのスコーピング支援ツールの開発
Ⅲ.原子燃料サイクルバックエンド技術

◇放射性廃棄物処分技術の開発(地球工学研究所)

  1. 河川の歴史が語る大地の動き
  2. マグマの水平移動特性に対する評価法を提案
  3. コントロールボーリング掘削技術、調査技術の開発(フェーズ1)
  4. 百万年を評価できる地下水年代測定法の開発
  5. コロイド-岩石-水の3 相間における核種の分配定量的評価
  6. セメント系人工バリア材料の溶脱変質過程の解明

◇リサイクル原子燃料の貯蔵技術の開発(地球工学研究所)

  1. コンクリートキャスクの大地震に対する安全性を確認
  2. 金属キャスク落下時の瞬時漏えい量の計測技術の開発
Ⅳ.先端的基礎研究

◇計算科学-計算科学応用システム(地球工学研究所)

  1. 電中研テクノウェッブシステムの開発と実用化
  2. 設備維持管理のための長期モニタリング支援システムの開発

◇計算科学-数値流体計算(地球工学研究所)

  1. 環状流路の誘導型電磁ポンプの効率の評価
  2. 非定常局所風況解析コードの開発
  3. 非定常乱流解析コードSMART-fem の実用性向上
  4. 自律的に減衰力を制御する磁気粘性流体ダンパの提案と解析
  5. 圧力抜き開口部を有する護岸の遮水シート作用波圧に関する研究
  6. 管路・開水路共存流れへの数値解析技術の適用

◇生物科学(環境科学研究所)

  1. 植物を用いた環境修復技術
  2. キノン化合物を電子キャリアに用いた微生物の電気培養
  3. 米中カドミウムの簡易測定キットの開発

◇地球科学(地球工学研究所)

  1. 活火山の火口移動に関する検討
主要な新規試験研究設備(地球工学研究所、環境科学研究所)
  1. ハイブリッド動的力学試験システム
  2. 不活性雰囲気熱変質試験装置
  3. 乱流輸送モデリング風洞
  4. 動物用中間周波磁界曝露設備