環境科学研究所

2006年度 研究概要


地球工学研究所
環境科学研究所
研究概要
-2006年度研究成果-
地球工学研究所・環境科学研究所 研究概要-2006年度研究成果-の発刊にあたって
電力中央研究所における研究課題構成
地球工学研究所・環境科学研究所における研究課題
プロジェクト研究

Ⅰ.原子力技術~バックエンド支援~

◆高レベル放射性廃棄物処分技術の開発

  1. 割れ目ネットワークを対象とした原位置トレーサ試験の数値解析
  2. 岩石間隙水の同位体比評価法の開発

◆低レベル放射性廃棄物処分技術の開発

  1. 地下水中炭酸水素イオンによるセメント系材料の溶脱抑制効果
  2. フライアッシュコンクリートの強度発現メカニズムの解明
  3. 高結晶型耐熱コンクリートの開発
  4. 余裕深度処分調査坑周辺における微生物群集解析
  5. 余裕深度処分における14C有機炭素化合物の移行挙動に及ぼす微生物影響
  6. スメクタイト溶解へのアルカリ溶液の種類の影響

◆リサイクル燃料等の貯蔵・輸送技術の開発

  1. 金属キャスクの取扱中の落下事故に対する安全性の確認
  2. 金属キャスク貯蔵施設の除熱模型試験方法の提案
  3. コンクリートキャスク貯蔵実用化のための気中塩分量評価

Ⅱ.環境・革新技術~化石・新エネルギーの持続的活用~

◆温暖化影響の科学的評価と適応

  1. 途上国の石炭利用増加シナリオに基づく温暖化予測
  2. 地球温暖化影響評価研究の体系的整理
  3. 温暖化による熱帯低気圧の変化に関する研究動向
  4. インパルス応答モデルによる簡易的な気候変化計算の適用性
  5. 海洋酸性化が海洋CO2吸収に与える影響の解明
  6. 海洋への鉄供給量の変化を考慮した海洋CO2吸収量の将来予測
  7. 国際シンポジウム
    「マングローブ生態系と温室効果ガス-温暖化対策としての沿岸生態系修復の有効性と課題-」

◇二酸化炭素地中貯留技術の開発

  1. 大排出源近傍における二酸化炭素地中貯留の可能性評価
  2. CO2地中貯留における溶解モデルの提案と現場への適用
  3. 二酸化炭素を用いたメタンハイドドレートの採掘法の検討
    -CO2/水エマルジョンを用いた実験と解析による評価-

◇革新的な環境計測技術の開発

  1. 石炭燃焼に伴う微量物質の挙動とリスク評価
  2. ナチュラルアナログによる海洋中の液体CO2の挙動観測
  3. オンラインホウ素モニターの開発と実用化
  4. オンラインセレンモニターのためのセレン簡易分析法の考案
  5. プロセス排水のシアン分析における正誤差の要因と対策
  6. 建材等に含まれるアスベストの分析技術に関する文献調査
  7. 電気培養による嫌気性脱塩素微生物の探索

◇石炭灰リサイクルにおける環境安全性評価と対策

  1. 木質バイオマス原料の無機成分分析に関する予備的検討

Ⅲ.社会・経営リスクマネジメント~安全・安心な社会への寄与~

◇高精度活断層調査による地震規模評価レシピの構築

  1. 活褶曲地域における震源断層評価

◇地盤の地震時崩壊影響評価技術

  1. 岩盤斜面の地震時崩壊挙動の評価

◇中間周波磁界の生物影響評価

  1. 中間周波磁界の生物影響評価
基盤研究

Ⅳ.環境

●大気環境評価

  1. 大気・海域の環境アセスメント簡略化手法
  2. コージェネシステム普及時の大気環境影響評価-東京23区を対象とした窒素酸化物濃度のケーススタディ-

●水域環境評価

  1. 海洋レーダを用いたリアルタイム海況モニタリング実現を目的とする流速推定法の開発
  2. 河口流出土砂の周辺海域への粒径別移動に及ぼす波の影響に関する実験

●バイオ技術

  1. 微生物の組み合わせによる排水中の水溶性セレンの除去
  2. アルコール徐放性フィルムを利用した排水からの簡易脱窒システム
  3. 植物による環境修復-T DNAタギングによる変異体作製とカドミウム感受性個体の選抜-
  4. 排水のホウ素処理のための硫酸ジルコニウム吸着剤

●生物環境評価

  1. リアルタイムPCR による汚損性フジツボ幼生の定量的検出法

●環境リスクマネジメント

  1. 受け手評価を踏まえた化学物質の健康リスクに関する情報提供方策

Ⅴ.電力施設建設・保全

●水力土木施設の保守管理技術

  1. 導水路トンネル上地表面陥没において推測される陥没メカニズム
  2. GIS を用いた斜面維持管理支援システムの開発
  3. 主成分分析法を用いた斜面挙動の分析方法とその維持管理への適用

●地圏環境挙動予測技術

  1. ヘリコプターを用いた総合的な空中物理探査システムの開発
  2. 地盤環境モニタリングへの無線センサネットワークの適用
  3. 弾塑性理論を用いたトンネル近傍の弾性域における間隙水圧の評価
  4. 不連続性岩盤にも有効な大型円柱試験体作製装置の開発
  5. マンガン酸化反応による微量重金属固定化技術の開発可能性の検討

●地震リスク軽減技術

  1. 鉄筋コンクリート構造の早期劣化診断につながる新しい原理の創出
  2. 露頭岩盤上強震観測点の周辺地盤構造の解明
  3. 溢流を伴う矩形タンク内のスロッシング解析法の開発

●構造性能評価技術

  1. 既設風力発電設備タワーの座屈強度低下の有無の評価
  2. アーチダムの季節変化に伴う堤体挙動の数値シミュレーション
  3. 取放水系鉄筋コンクリート構造物の健全性評価手法の構築
  4. 沖縄産材料を使用した鉄筋コンクリートの塩害劣化評価
  5. 鋼製支承の挙動が橋梁全体の地震応答に与える影響の評価
  6. 社会インフラ施設のアセットマネジメント手法の開発-下水処理施設への適用事例-

●数値流体解析技術

  1. 気象解析・予測システム(MARS)を用いた気象の再現と予測
    -システムの開発とレーダー情報を用いた精度向上手法の提案-
  2. メソ気象モデルへのデータ同化を主とした衛星観測値の高度利用
  3. 垂直水路における強風模擬条件下での物体抗力測定法の開発
  4. 流体粘性や乱流を考慮した地震動によるタンク内液面揺動解析
  5. MR 流体を用いた振動抑制効果の高い受動型ダンパの開発
  6. 着氷雪送電線の空気力係数算出システムの構築
  7. 海嶺の地形断面に基づく日本海東縁部の断層パラメータ推定
  8. コジェネレーションシステムや電化システムの普及時における都市熱環境の変化を予測できる手法の開発
  9. 風向や風速の異なる様々な日におけるヒートアイランド対策効果-夏場の東京23区を対象とした解析-

Ⅵ.新エネルギー

●風力発電の系統影響評価

  1. 気象モデルと統計的手法を用いた風予測の精度改善手法
主要な新規試験研究設備
  1. ベントナイト系材料のガス透気試験装置
  2. ヘリカルX線CTスキャナー
  3. 大気境界層内風速場現地観測システム(ドップラーライダ)
  4. 露頭岩盤上強震観測システム(第1期)
  5. 球面可視化装置