環境科学研究所

2007年度 研究概要


地球工学研究所
環境科学研究所
研究概要
-2007年度研究成果-
地球工学研究所・環境科学研究所 研究概要-2007年度研究成果-の発刊にあたって
電力中央研究所における研究課題構成
地球工学研究所・環境科学研究所における研究課題
プロジェクト研究

Ⅰ.原子力技術~バックエンド支援~

◆高レベル放射性廃棄物処分

  1. ベントナイトの加熱浸透試験の解析 -国際共同研究での取り組み-
  2. 海水によるベントナイトの特性変化のモデル化
  3. 低透水性岩盤における地下水抽出法の提案
  4. 地下水流動解析による36Cl と4He 年代測定結果の検証
  5. 36Cl による低透水性岩盤中の物質移行形態の評価
  6. フルボ酸を用いた14C 地下水年代測定方法の開発
  7. コントロールボーリング掘削・調査技術の開発
    -大曲断層への適用と機器開発-
  8. 数値標高モデルを用いた段丘面形状の定量化と段丘対比への応用

◆低レベル放射性廃棄物処分

  1. 地下岩盤の地化学環境調査・評価技術の開発
    -六ヶ所サイト試験空洞周辺岩盤の酸化還元状態と将来予測-
  2. 飽和した高密度ベントナイトの透気性
  3. アルカリ環境下でのサポナイトの溶解速度
  4. フライアッシュのアルカリシリカ反応抑制メカニズムに関する実験的検討
  5. セメント硬化体中でのイオン拡散性の評価に関する文献調査

◆リサイクル燃料の輸送・貯蔵

  1. 使用済燃料トンネル貯蔵施設の熱流動解析
  2. 使用済燃料の浅地下ボールト貯蔵のフィージビリティ
  3. キャニスタ系使用済燃料貯蔵施設におけるSCC対策
  4. 高速飛来物の衝突事象に対する金属キャスクの安全性検証
  5. 使用済燃料貯蔵容器の合理的な地震時転倒安定評価手法の提案
  6. 輸送キャスク緩衝体用木材の高温圧潰特性を確認

Ⅱ.環境・革新技術~化石・新エネルギーの持続的活用~

◆温暖化予測と適応方策

  1. 大気海洋結合モデルを用いた最終氷期極大期の気候再現計算
    -低CO2濃度時の植生活動と気候への影響-
  2. 2030年頃の近未来に予想される台風の潜在的な最大強度の変化
  3. IPCC 第4 次評価報告書の内容分析と電気事業への含意
  4. 海面上昇への潜在的影響を考慮した温室効果気体の排出メトリックの提案と評価
  5. 大気海洋結合モデルを用いた地域水収支変化のアンサンブル予測
  6. シンチロメータよる林冠上の大気乱流構造の解析と簡易適用手法の開発

◇CO2地中貯留

  1. 地表付近におけるCO2移行に伴う環境影響評価手法の提案

◇革新環境技術

  1. 脱硫石膏および廃石膏ボードを用いた環境浄化材の合成法の開発-合成法の最適化と有害物質に対する吸着性-
  2. 水中セレンの簡易測定法の開発
  3. 電気による微生物の制御 -酸化還元電位調整による生育の促進-
  4. 抗原抗体反応を利用したカドミウムの簡易測定法
  5. ナノ粒子中の化学成分を高感度・迅速に測定することに成功
  6. 木質バイオマス燃焼灰の安全性評価 -木質灰の無機成分分析と溶出性評価-
  7. 電気培養技術の汎用化に向けた市販型培養装置の開発

Ⅲ.最適エネルギー利用技術 ~快適で豊かな暮らしへの貢献~

◇エネルギー利用支援

  1. 調理器近傍における熱流動現象の解明
    -強い浮力上昇流の現象解明に適した数値解析コードの開発と精度検証-

Ⅳ.社会・経営リスクマネジメント ~安全・安心な社会への寄与~

◇電力流通設備の災害復旧支援

  1. 配電設備の地震災害復旧支援システムの開発

◇活断層調査による地震規模評価

  1. 横ずれ断層の発達過程に着目した活断層連動性評価手法の提案

◇地震時の地盤崩壊影響評価

  1. 砂質土の地震時沈下挙動評価のための構成則の提案とその適用性検証
  2. 遠心力模型実験による岩盤斜面の地震時崩壊挙動に関する検討 -流れ盤斜面の平面すべり崩壊-
  3. 確証試験および数値解析に基づく斜面崩壊の定量的予測手法

◇中間周波磁界の生物影響評価

  1. 中間周波磁界の生物影響評価 -20kHz 磁界のラット胚・胎児の発生に関する生殖発生毒性評価-
  2. 中間周波磁界の生物影響評価 -マウスリンフォーマ試験による遺伝毒性評価-
基盤研究

Ⅴ.環境

●大気環境評価

  1. 首都圏の大気中微小粒子(PM2.5)に対する国内・国外発生源の影響-
  2. 発電所冷却塔白煙予測手法の開発

●水域環境評価

  1. VHF帯DBF海洋レーダにおけるデータ測得に与える要因に関する考察
  2. 土佐湾カジメ藻場の維持と水産利用の両立を目指して
  3. 河川~沿岸域土砂管理に伴う藻場影響の予測を目指して

●バイオ技術

  1. 水溶性セレンの除去速度向上を目指した新たな微生物の組み合わせの提案
  2. イネの銅・亜鉛・カドミウム耐性/吸収能力の品種間差とその相関
  3. 非多孔性プラスチックフィルムを利用したフェノール排水の生物処理技術の開発

●生物環境評価

  1. 動画解析によるフジツボ幼生観測システムの開発

●環境リスクマネジメント

  1. 微量物質の多経路暴露評価モデルの開発

Ⅵ.電力施設建設・保全

●水力土木施設の保守管理技術

  1. ダムゲートの構造安全性評価
  2. 大規模地震時におけるダムゲートの耐震性能評価
  3. アーチダム鉛直ジョイント部が堤体の常時挙動に及ぼす影響
  4. 竣工後40年以上経過したアーチダムの常時挙動評価

●地圏環境挙動予測技術

  1. 斜面モニタリング用の無線センサネットワークの開発と検証
  2. 割れ目の卓越した岩盤にも有効な原位置岩盤三軸試験法の開発
  3. 堆積岩海底下坑道の再冠水速度と透水係数の推定 -池島・釧路の海底下炭鉱の例-
  4. 沿岸海底下堆積岩における空洞掘削に伴う地下水理への影響

●地震リスク軽減技術

  1. 地震観測記録に基づく大型構造物の損傷検知システムの開発
  2. 表層地質の影響を考慮した露頭岩盤観測点の地震動特性の解明 -根室観測点における検討-
  3. 硬質地盤における地震波減衰の発生メカニズムの解明
  4. 入力地震動設定法の高度化に向けた広帯域強震動特性の解明

●構造性能評価技術

  1. 送電用鉄塔の耐風信頼性設計法に関する検討
    -耐風信頼性解析コードの開発と設計風速の設定方法の提案-
  2. 平成19年新潟県中越沖地震時に発生した使用済燃料貯蔵プールの溢流を伴うスロッシング評価
  3. 取放水系鉄筋コンクリート構造物の健全性評価手法の構築

●数値流体解析技術

  1. MR流体を用いたパッシブ式の可変減衰ダンパの開発
  2. 超伝導バルク材の磁化特性解析
  3. 地形変化を考慮できる静水圧3 次元浅水流モデルC-HYDRO3Dの開発-津波による矩形港湾周辺土砂移動問題への適用-
  4. 数値波動水槽による多方向不規則波の3次元計算の検証
  5. 浮屋根付石油タンクの地震時液面揺動解析ソフトSMART-slgの開発
  6. 熱帯低気圧の数値解析に適した海面フラックス算出手法の開発
    -波浪と波しぶきの効果を考慮した海面での運動量・熱フラックスの算出手法の開発-
  7. 海塩粒子輸送シミュレーションによる塩分付着量の推定
  8. 新たなデータ同化手法を用いたメソ気象モデルの精度向上
  9. 韓国沿岸においてどの程度の津波を想定すべきか-日本海と東シナ海を対象にした国際共同研究-

Ⅶ.新エネルギー

●風力発電の系統影響評価

  1. 大規模な擾乱が重畳する地表面近傍の風の変動特性
  2. 日本の気象(台風、風の乱れ、落雷)を考慮した風車設計
主要な新規試験研究設備
  1. 高経年化コンクリート構造性能試験システム
  2. 自律型水環境モニタリングロボット
  3. 大露頭岩盤上強震観測システム
  4. 走査型電子顕微鏡
  5. ジェネティックアナライザ
  6. 低温プラズマ滅菌システム
  7. 同位体比検出型ICP質量分析装置
  8. 水酸アパタイト製造設備
  9. 海塩・降雪観測システム