登録番号1988-00298 (B00)
タイトルミステイクの心理学 - 意図形成の失敗に関する考察
内容概要ヒューマンエラーは、概して、スリップとミステイクの2つに分けられる。スリップは、意図を実行する過程での失敗、ミステイクは、意図の形成段階における失敗を意味する。つまり、目標設定または目標の遂行のための具体的手段の選定に関与する判断や推論のプロセスにおける不完全さや失敗がミステイクに該当すると解釈されている。 スリップの形態やその背後のメカニズムについてのデータや理論は、ミステイクに比べて比較的多い。しかし、ミステイクは、スリップに比べてより難解で危険であることから、それが発生するプロセスをスリップと同様に追及していく必要がある。そのため、本論文では、3つの要素から成る意図形成に関与する心理的プロセスのモデルについて詳述するとともに、ミステイクを誘発させるバイアスの分析を各要素毎に行っている。ここでは、心理的プロセスの3つの要素を、1)作用データベース:意図形成に用いるべき情報を有する要素、2)メンタル・オペレーション:選定、判断、意思決定を作用する要素、3)スキーマ:意図形成の全ての段階を支配する要素、に分類している。
著者J.REASON(UNIV OF MANCHEST)
出典NEW TECHNOLOGY AND HUMAN ERROR
発行年月日1987/00/00
巻号
ページ(0045-0052)
言語英語
登録キーワードヒューマンエラー、ミステイク、スリップ、意思決定、認知、モデル化、エラーモード、ヒューリスティックス、スキーマ、エラー分析、認知過程、メンタルモデル

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