登録番号 | 1989-00813 (C00)
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タイトル | 皮膚電気反応による一情動計測法とその応用
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内容概要 | 皮膚電気反応(GSR)は、精神的動揺によって皮膚に一過性の電位変動、および電気抵抗の変化が起こる現象のことである。感情、情緒、気分といったものは、これまで客観的に、かつ正しくとらえることは難しかったが、GSRは無侵襲・無拘束、かつ容易にヒトの精神的反射現象が測定できるため、情動を客観的にとらえうる一つの有効な指標と考えられる。しかし、このGSRが現在余り広く利用されていない原因は、発現機構が難解で未知の分野が残っており、応用に際しての評価方法が確立されていない点にある。そこで本研究では、情動計測のための生体システムの基本的特性を知るため、外部から強制的に刺激を与えた場合のGSRを計測し、その入出力特性の検討を行った。その結果、GSRの出現時の生体システムの特性曲線を決定し、これを用いた新しい情動の評価方法を導入する。またこの応用として、日常生活動作時や音楽鑑賞等におけるGSR出現状態を計測し、情動評価を行った。本稿では、1)GSRによる情動計測の原理(神経系とGSR、情動の評価原理)、2)GSRの測定法、3)計測結果(GSR入出力特性、日常生活動作時のGSR、音楽・テレビ視聴時のGSR)、4)考察(情動評価法に関する検討、生体の内的条件、計測結果の考察)の構成で、研究の成果を紹介する。
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著者 | 山本 尚武(OKAYAMA UNIV)、山本 辰馬(OKAYAMA UNIV)、一色 弘三(OKAYAMA UNIV)
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出典 | 電子情報通信学会技術研究報告信学技報(MBE88-41)
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発行年月日 | 1988/07/00
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巻号 | 0088/0041
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ページ | (0047-0053)
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言語 | 日本語
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登録キーワード | 条件反射、計測技術、官能検査、性格検査、情緒、生体計測、生理特性、評価データ、感覚計測
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