登録番号1991-01403 (Z00)
タイトル人間の視覚特性に基づく画質の客観評価法
内容概要画質を客観的に評価する際に、異種劣化混在時や視距離変化時にも適用可能な評価測度を求めることができれば有用である。本稿では、白黒静止画像を対象として、人間の視覚特性に基づく評価方法が検討されている。1)テレビ信号の振幅と明るさの感覚との非線形な関係(輝度視感補正)、2)視覚の2次元空間周波数特性(空間周波数視感補正)、3)誤差の平均化の方法(べき乗平均則)、を考慮した一元的な評価測度である“輝度・空間周波数評価S/N”を求める方法が示されており、ランダムブロック雑音妨害、空間解像度劣化、階調解像度劣化等を用いた主観評価実験によってこの評価測度の妥当性を検証した結果、異種劣化混在時や視距離変化時にも劣化依存性の少ない客観評価測度であることが明らかとなった。また、視距離や劣化の種類を変化させても、視感補正フィルタにより劣化依存性の少ない雑音の計算結果が得られることから、概略的に見れば、人間は別種の雑音を総合的に評価する際に、画像の視知覚誤差を平均化するプロセスを用いている可能性が示唆される。
著者大塚 作一(NTT)、井上 正之(NTT)、小杉 信(NTT)
出典NTT R&D
発行年月日1990/00/00
巻号0039/0002
ページ(0237-0248)
言語日本語
登録キーワード他産業、視覚特性、CRT

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