登録番号1992-01617 (C00)
タイトルメンタルワークロード概念の諸相
内容概要メンタルワークロードという概念は,労働場面における人間の負荷を取り扱う人間工学,産業心理学,労働科学などの分野でよく用いられる。しかし,この概念の定義・測定法などについては必ずしも統一が取れているわけではなく,この概念と関係のあるストレスや疲労といった概念との境界も不明確である。一方,このような状況の中で,国際標準規格(ISO)において,精神的作業負荷に関する用語を細かく定義する必要性が強調されている。メンタルワークロードの定義や概念の統一では,大枠の概念の統一,具体的概念の統一および測定基準の統一という3つのレベルが考慮されなければならない。特に,測定基準の統一というレベルでみると,「作業の特徴から負荷を求める方法」ではタスクによって必要とされる能力・資源,注目すべき視点が異なり,どんな作業にも適用する分析方法や標準化の基準というものはなく,また,「負担の側から負荷を求める方法」でも,作業の種類によらず,負担の値のみから負荷を推測することはできない。従って,異種の作業間の精神的負荷の比較や標準化は不可能である。このようなことから,メンタルワークロード概念・用語・定義の統一に際しては,統一の要求レベルを吟味することが大切である。
著者藤垣 裕子(UNIV OF TOKYO)、飯田 裕康(ISL)
出典労働科学
発行年月日1992/00/00
巻号0068/0011
ページ(0549-0559)
言語日本語
登録キーワード精神疲労、作業負荷、モデル化、人間工学、労働科学、標準化

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