登録番号1993-01733 (C00)
タイトルヒューマンエラーとストレス
内容概要本研究では,ヒューマンエラー確率と人間が経験する種々のストレスとの関係を扱っている。エラー確率が最小となるヒューマンパフォーマンスを生み出すストレスの値は正常ストレスレベルと呼ばれるが,この正常ストレス値の範囲を決定する方法がファジイ集合理論によるメンバーシップ関数の構築に基づいて開発されており,この方法を用いて,鉄道交通システムの中で駅長が経験するストレスを分析している。メンバーシップ関数は,正常ストレスに対して1の値,アンダーストレスとオーバーストレスに対して0の値をとり,これらのストレスの範囲を指定するストレス値はアンケート調査によって決められた。駅長が犯すエラーは種々のストレスに依存しており,物理的環境が及ぼすストレス,職務に関係したストレス,および社会的環境が及ぼすストレスの3種類が分析された。分析の結果は,開発された方法が人間-機械系の中で人間にかかる正常ストレスの範囲を決定するのに有用であることを示している。例えば,自動化のレベルが高くなるほど,人間信頼性に影響を及ぼすストレスの数は少なくなることが示されている。また,室内作業での空調の改善,交通量が多いときのスタッフの拡充,作業場所の照明の改善等のわずかな改良でストレス値が正常な範囲にまで低くなることも示されている。
著者A.HUDOKLIN(UNIV OF MARIBOR)、V.ROZMAN(UNIV OF LJUB)
出典RELIABILITY ENGINEERING AND SYSTEM SAFETY
発行年月日1992/00/00
巻号0037
ページ(0231-0236)
言語英語
登録キーワードストレス、ストレス対策、自動化、ストレス緩和、エラー確率、ヒューマンエラー、他産業、環境要因、ストレッサー

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