内容概要 | 本文書は、安全衛生関連の法令を踏まえた表示・標識の必要性を説明し、中災防が定めたJISHA安全標識の概要について紹介したものである。JISZ9101「安全色および安全標識」ではISO3864を元に、安全色の一般的な意味と安全標識の形状・意味を定めている。この中では、各色の示す一般的な意味として、赤は「防火、禁止、停止、高度の危険」、黄赤は「危険、航海、航空の保安施設」、黄は「注意」、緑は「安全、避難、衛生・保護・救護、進行」などに定めている。また、形状の示す一般的な意味として、丸は「禁止、停止、高度の危険、義務行為、指示、安全、救護」などを、菱形は「危険」を、三角は「注意」を、四角は「情報(指示を含む)、禁止、停止、高度の危険、防火」などを示す、と定めている。一方、中災防では「労働安全標識に関する調査研究会」の報告に基づき、ISO規格を準用したJISHA安全標識として、禁止標識10種類、指示標識35種類、注意標識50種類、案内標識9種類、一般標識15種類を定めている。これらの標識は、国際的にみた公共案内標識や道路標識と区別するために、正方形にピクトグラム(絵文字)の形で表示され、色は白またはグレーを背景に黒で表示することになっている。
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