登録番号1999-02586 (C00)
タイトル質問紙法による不安全行動の個人差の分析
内容概要不安全行動を広い意味でのリスクテイキング行動と考え、不安全行動に関する質問紙調査を行い、個人の不安全行動をとる傾向と、リスク回避-志向の傾向、ローカスオブコントロールとの関連の検討を行った。質問紙では日頃の生活を想定し、歩行・自転車利用の場面(交通場面)、自動車運転の場面(運転場面)、それ以外の場面(日常場面)のリスクを含む行動について、敢行確率と危険度の評定と、リスク回避-志向尺度、ローカスオブコントロール尺度への回答を求めた。分散分析を行った結果、性別と年齢層の要因の影響が水準によって一定ではなく、女性でも若年群の場合、中年群でも男性の場合は敢行確率を大きく見積もり、危険度を小さく見積もる傾向が見られた。また、日常場面の敢行確率を基準として、回答者をリスキー群と慎重群に分類すると、日常場面でリスキー群に分類された回答者はそれ以外の場面でも敢行確率を高めに、危険度を低めに見積もる傾向が見られた。リスク回避-志向尺度の結果を上記のリスキー群、慎重群別に比較すると、生命リスク回避、一般的不安、金銭リスクの各因子において、慎重群に比べてリスキー群がよりリスク志向であった。ローカスオブコントロール尺度の結果については、リスキー群、慎重群の別で有意な差はなかった。
著者赤塚 肇(TETSUDO SOKEN)、芳賀 繁(TOWA UNIV)、楠神 健(TETSUDO SOKEN)、井上 貴文(TETSUDO SOKEN)
出典産業・組織心理学研究
発行年月日1998
巻号0011/0001
ページ(0071-0082)
言語日本語
登録キーワードアンケート調査、人間行動、個人差、行動特性、人間特性

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