登録番号2003-03403 (C00)
タイトル心拍間隔指標を用いた長距離運転時のストレス計測実験と解析 -AHSの需要予測にむけて-
内容概要AHS-aの導入により、交通事故の軽減、渋滞解消、環境改善の効果が期待され、一方で、利用者側の立場に立てば、自動運転化によって運転者の精神的、肉体的負担であるストレスが大幅に軽減されると考えられる。本研究では、長距離トリップに伴うストレスを定量化する方法論を検討するため、ストレス計測・分析を実施している。ホルター心電計を用いた心拍間隔の計測、および一日の周期的な生体リズムの解析や、心拍変動解析ソフトであるカルディナイザーを使用したRRIのスペクトル解析を行い、自律神経の活動を把握することで、ストレス指標としての有用性を分析した。概日リズムを考慮したRRI変化率指標により、長距離乗車時の運転席、助手席にストレスの違いが明確に見られ、長距離トリップに伴うストレスの蓄積を確認することができ、また、自律神経の活動を周波数解析により把握し、心拍変動を詳細に分析することができた。本研究は、ストレス指標を幹線交通機関選択モデルの共通変数として扱うことを想定しており、本実験を見る限りでは、RRI変化率指標、CV-RR値はストレス指標として有効である。LF/HF値、HF値は運転、助手席での違いは見られるものの、個人差が大きく、ストレス指標としては疑問が残る。
著者土川 奏(SHIBAURA IT)、岩倉 成志(SHIBAURA IT)、安藤 章(NIKKEN SEKKEI)
出典土木計画学研究・講演集
発行年月日2002
巻号0026
ページ
言語日本語
登録キーワードストレス、ストレス測定、概日リズム、心拍数、生理特性、個人差

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