登録番号2004-03611 (A00)
タイトル輸送指令のチーム力向上
内容概要東日本旅客鉄道(株)の東京総合司令室は、輸送障害などに迅速に対応する輸送の緊急事態対応センターであり、人間が一番苦手な「異常時」に十分な力を発揮することが求められている。指令業務の遂行能力を高めていくためには、指令長・指令員それぞれの知識・技量(状況判断・運転再開に向けた計画など)の向上はもちろん、「チーム力の向上」が重要になる。本稿では、東日本旅客鉄道(株)がJR東日本研究開発センター安全研究所と一緒に行っている「輸送指令のチーム力向上」を目指した訓練手法の研究開発が紹介されている。現在、JR型CRM訓練の基本コンセプトが固まり、一部モニターに指定した指令長・指令員等、合計61名を対象にした第一回先行訓練(グランドスケール)を実施した。そこでのアンケートから、このJR型CRM訓練に77%の指令長・指令員が興味をもち、これまでよりも指令業務がスムーズに遂行できそうだと回答しており、チーム力向上という目指す方向性に間違いがないことが確認できた。JR型CRM訓練は、マニュアル人間にとって苦手な、色々な角度から本質を見出していく『気づき』、正解思考ではなく『議論し』、互いの力を引き出し合って『共有する』ことが基本スタンスとしてあり、このスタンスをマスターすることでチーム力を向上させるものである。
著者押越 良介(EAST JR)
出典鉄道サイバネ・シンポジウム論文集
発行年月日2003
巻号
ページ(0588-0591)
言語日本語
登録キーワード他産業、訓練、チーム、CRM、鉄道、異常

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