| 内容概要 | 2004年3月26日に、「六本木ヒルズ」森タワー(ビル)で、6歳の男児が同ビルの自動回転ドアとドアの枠に挟まれ死亡するという事故が発生した。この事故を契機に国土交通省が行った調査結果では、自動回転ドアにはウィークポイントがあり事故が多数発生していることがわかった。自動回転ドアを利用した人の中には、ドアの中へ入ろうとする際、タイミングが合わなくて躊躇したり、中へ入ると後から追われるような気がしたり、早く進めば前の扉に衝突するような恐怖心を覚えたなどという経験のある人も多いのではないだろうか。そこで森タワーの事故現場調査を行うとともに、この事故後も使用状態にあった回転ドアの利用実態の調査を行った。六本木ヒルズで起きた死亡事故原因等については、公表されるまでに相当の時間が必要と考えられることから、本稿では、調査結果や公表された資料を基に、この種の事故防止対策について検討している。対策として、1)事例研究の重要性、2)危機管理の重要性、3)危機管理は前兆を捉えることから、4)監視システムの再検討、5)スイングドアの設置、6)子供・老人・障害者対策を、7)吸いこまれ現象の特性を配慮した対策があげられた。
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