電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

M06010

タイトル(和文)

金属/酸化物複合膜型電解質を適用した中温形燃料電池(2)- Pd緻密膜のアノード適用性評価 -

タイトル(英文)

Intermediate temperature-type fuel cell using metal/oxide composite film-type electrolyte(2) - Applicability evaluation of Pd dense film as anode -

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

BaCe0.8Y0.2O3-a(BCYO)を使用した中温形燃料電池(IT-FCs)のための緻密Pdフィルムのアノード性能を450℃から600℃で評価した。BCYO基板(直径17mm、厚さ0.5mm)の上に無電解めっきで成膜した後、950℃で熱処理を行い直径13mmの緻密Pd膜アノードを作製した。緻密膜電極と多孔質電極では、見かけの活性化エネルギーは、それぞれ89kJ/molと86kJ/moでほとんど同じ値であった。アノード過電圧は、Pd膜厚にほとんど依存しなかった。また、緻密膜Pdアノードの界面反応導電率は550℃、水素雰囲気中で0.05Ωcm2を達成した。これらの結果は、緻密Pd電極が、プロトン導電性酸化物であるBCYOを使用したIT-FCsのアノードとして十分に機能することを示した。

概要 (英文)

We evaluated the anode performance of a dense Pd film for intermediate temperature-type fuel cells (IT-FCs) using BaCe0.8Y0.2O3-a (BCYO) at 723 to 873 K. A dense Pd film anode of diameter 13 mm was fabricated by electroless plating deposition onto a BCYO substrate (diameter: 17 mm, thickness: 0.5 mm) and heat treatment at 1123 K after the plating. In dense film and porous electrodes, the apparent activation energies were 89 kJ mol-1 and 86 kJ mol-1, respectively, which are almost identical values. The anodic overvoltage hardly changed even when the film thickness was increased. An interfacial specific resistance of 0.05 ohmcm2 was achieved at 823 K in the dense Pd film anode in a pure hydrogen atmosphere. These results suggest that the dense Pd film possesses sufficient anodic reactivity for IT-FCs using a protonic conductor such as BCYO.

報告書年度

2006

発行年月

2007/05

報告者

担当氏名所属

浅野 浩一

エネルギー技術研究所 エネルギー変換工学領域

川上 将史

横浜国立大学

富永 芳郎

横浜国立大学

麦倉 良啓

エネルギー技術研究所 エネルギー変換工学領域

キーワード

和文英文
燃料電池 Fuel cell
プロトン導電体 Proton conductor
水素透過膜 Hydrogen permeable membrane
複合膜 Composite membrane
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