電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

N06029

タイトル(和文)

GISを用いた斜面維持管理支援システムの開発と既設構造物周辺斜面への適用

タイトル(英文)

Slope maintenance system using GIS, and application to slope around the existing structure.

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

既設構造物の合理的な保守・管理のためには,構造物を管理する店所が個別に管理している地盤情報を一元管理することが重要である.地盤情報を一元管理可能な,GISを用いた斜面維持管理支援システムを開発することを目的とし,システムの要件を整理し,プロトタイプを開発した.システムには維持管理の段階に応じたマップの作成が必要であり,そのために次の3つのツールを開発した.(1)地盤情報や斜面の変位の情報などを蓄積するデータベース,(2)種々の変位の情報の相互関係を把握し斜面全体の挙動を捉える全体挙動評価ツール,(3)斜面の安定性を評価する安定性評価ツール.これらのツールを備えるプロトタイプシステムを,既設の水力構造物周辺の斜面に適用し,各ツールの機能を検証し,斜面の維持管理の段階(観察,計測,安定性の評価)に応じたマップを作成できることを確認した.さらに,これらのマップの重ね併せにより斜面を管理する方法を提示した.

概要 (英文)

The geological and geotechnical information for maintenance of slopes around hydraulic power plants is usually managed by individual branch in charge of the plant. Unitary management of the information is important for rational maintenance. Then we developed a computational slope maintenance system to deal with both geological and geotechnical information based on graphical information system (GIS).
Following tools were programmed to estimate geotechnical information on GIS: (1) database-system of geological and geotechnical information, (2) total behaviors estimation tool for slope displacement data and (3) slope stability evaluation tool. The function of each tool was verified by applying pre-existing study of slope stability. This verification shows an example for practical use of the system. This unitary system could be efficiently used for maintenance works.

報告書年度

2006

発行年月

2007/06

報告者

担当氏名所属

小早川 博亮

地球工学研究所 地圏科学領域

久野 春彦

地球工学研究所 地圏科学領域

キーワード

和文英文
斜面 Slope
維持管理 Maintenace
主成分分析 Principal component analysis
安定解析 Stability analysis
地理情報システム Geographic information system
Copyright (C) Central Research Institute of Electric Power Industry