電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

V08024

タイトル(和文)

貯水池における淡水赤潮の数値シミュレーションとフェンスによる改善効果の検討

タイトル(英文)

Simulation of fresh water red tide in reservoir and effect of water quality improvement by fence

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

淡水赤潮に関して実施された現地調査の結果から,平成16年度の夏季から冬季に亘って,上流域から中流域の支川との合流部付近にかけて,赤潮の発生が確認された。優先種はいずれも渦鞭毛藻類(Peridinium bipes)であり,水温が約5℃になる冬季においても発生していた。次に,淡水赤潮の特徴の一つである鉛直移動速度を考慮した水質モデルを構築し,実貯水池への適用を図ったところ,冬季に発生した淡水赤潮の発生状況がほぼ再現された。更に近年その改善対策として提案されているフェンスの設置による水質改善効果について,定性的には想定された効果が得られる可能性が示唆された。

概要 (英文)

From the result of the field study that fresh water red tide was carried out, the generation of the red tide was confirmed over near merging section with the tributary in the middle area from the upper river basin throughout the winter from the summertime in 2004. The priority kind was also dinoflagellate (Peridinium bipes) on anyway, and it was arising in the winter in which the water temperature became about five degrees Celsius.
The authors constructed water quality model considering swimming velocity of dinoflagellate which is one of the features of fresh water red tide, and reproduced almost the generation status of fresh water red tide which arose in the winter. On the improving water quality effect by the installation of the fence proposed as the improvement countermeasure recently, the possibility of obtaining assumed effect was indicated.

報告書年度

2008

発行年月

2009/05

報告者

担当氏名所属

松梨 史郎

環境科学研究所 物理環境領域

今村 正裕

環境科学研究所 化学環境領域

キーワード

和文英文
貯水池 reservoir
淡水赤潮 fresh water red tide
フェンス fence
数値シミュレーション numerical simulation
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