電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

V10024

タイトル(和文)

無線認識技術を用いた小型魚自動検知システムの開発

タイトル(英文)

Development of automatic passing fish detection system using RFID technology

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

アユのような小型魚類の魚道利用状況や行動特性を,夜間や洪水時も含め長期間自動で調査するための技術として,RFID(無線認識技術)を用いた小型魚の自動検知システムの構築を行った.構築したシステムでは,小型魚の移動を検知するために複数の検出用アンテナを同時に使用することとし,これを実現するためのRFID制御用ソフトウェアの開発を行った.また,検出に必要なアンテナについても,水中で長期間使用する必要があることから独自に製作を行った.そして,ICタグの魚体への装着方法を室内実験により検証し,最適な装着方法をあきらかにした.更に,構築した小型魚自動検知システムを用いて,日没のように周囲の明るさが変化する中でのアユの行動特性を調べるための室内実験を行った.その結果,本システムにより個々のアユの水槽内における検知位置データを時系列で問題なく取得できることを確認し,また,得られたデータを分析することによって,目視では確認が困難な暗中でのアユの行動特性について確認することができた.

概要 (英文)

Automatic passing fish detection system using RFID (Radio Frequency IDentification) technology was developed to provide information on movement and behavior of Ayu fish (plecoglossus altivelis) within a fishway. In this study, movements of Ayu fish were deduced from detection signals of sensing antennas placed at each remote location to be monitored. To accomplish this, a newly application software which help controlling multiple RFID readers, determining fish locations and logging the detection status was developed. In addition, sensing antennas designed for underwater use were originally constructed and their performances were evaluated. Moreover, the means of attachment for IC tag to Ayu fish was evaluated experimentally.
Furthermore, the effect of decreasing light levels on the behavior of Ayu fish was examined using developed system. It was found from the result that most of Ayu fish ascended or descended the channel response to the change of light levels and their location was associated with water velocity.

報告書年度

2010

発行年月

2011/05

報告者

担当氏名所属

山本 亮介

環境科学研究所 水域環境領域

本田 晴朗

環境科学研究所

キーワード

和文英文
アユ plecoglossus altivelis
ICタグ IC tag
無線周波認識 RFID
魚道 Fishway
河川環境 Riverine environment
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