財団法人 電力中央研究所

プレスリリース

世界最長500mの高温超電導ケーブルフィールド試験が完了

平成17年3月31日
財団法人 電力中央研究所
古河電気工業株式会社
超電導発電関連機器・材料技術研究組合
  財団法人電力中央研究所(理事長:佐藤太英、本部:東京都千代田区)と古河電気工業株式会社(取締役社長:石原廣司、本社:東京都千代田区)は超電導発電関連機器・材料技術研究組合(理事長:橋本安雄、大阪市)からの委託を受けて実施した、世界最長となる500m超電導ケーブルのフィールド試験について、全ての予定した試験を完了して、将来の高温超電導ケーブルの実用化に向けた基本的な技術の確立に成功しました。
  なお、この研究は、経済産業省のプロジェクトとして、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が、超電導発電関連機器・材料技術研究組合(Super-GM)に委託した「交流超電導電力機器基盤技術の研究」プロジェクトの中で実施されました。

  高温超電導ケーブルは、現在我が国をはじめ、米国、韓国、中国などで活発に研究が進められています。これは、現在の送電ケーブルよりも送電ロスを大幅に減らすことができ、コンパクトなサイズで大電力を輸送できるという特徴を持っていることから、特に都市部で増加する電力需要に対処するための送電技術として有用視されているためです。
  しかし、この高温超電導ケーブルを実用化するためには、延長数kmのケーブルを液体窒素で冷却しなければならないことから、基本的な運転特性や、液体窒素の長距離循環による問題などについて、詳細に確認する必要がありました。古河電工が製作した500m長の高温超電導ケーブルを、電力中央研究所 電力技術研究所(横須賀)に布設して、2004年4月より、A基本特性試験、B定常運転特性、C負荷変動試験、D過酷・限界特性試験を進めてきました。このたび当該試験が成功裏に終了し、その成果を取りまとめましたので、発表致します。

  詳細については、添付資料 をご参照ください。
問合せは、こちら からお願いいたします。

※本件は、エネルギー記者会、文部科学記者会、科学記者会でリリース(資料配布)致しております。

このページの先頭へ戻る

Copyright (C) Central Research Institute of Electric Power Industry