プレスリリース
650℃級中温形SOFC の高性能化に成功
〜銀ナノ粒子分散技術を開発〜
平成18年12月4日
財団法人 電力中央研究所
独立行政法人 産業技術総合研究所
財団法人電力中央研究所(理事長:
、は、独立行政法人産業技術総合研究所(理事長:吉川 弘之、東京本部:東京都千代田区霞ヶ関)と共同で、多孔質セラミックス部材に均一かつ均質に「銀ナノ粒子を分散付着」させる新しい技術を開発しました。
また、その技術を用いて作成した650℃級の固体酸化物形燃料電池(SOFC)単セルにおいて、従来の性能を大幅に上回る「0.45 W/cm
2(0.9 V, 0.5 A/cm
2)の出力密度(最高出力密度1.06 W/cm
2(0.74 V, 1.43 A/cm
2))」を達成しました。
中温形SOFC(IT-SOFC)は、従来のSOFCの運転温度よりも低い500〜650℃で作動するタイプのSOFCですが、運転温度を下げることで(1)急速起動・停止、(2)長寿命化、(3)周辺材料の低コスト化等が可能になるなど、実用的な面での有利性もあり、近年多くの機関でその性能向上に向けた研究が進められています。
当研究所と産業技術総合研究所は、平成17年度から21年度まで新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が実施している「セラミックリアクター開発」プロジェクトに参画しており、本研究もその中で、当研究所と産業技術総合研究所との共同で実施したものです。
今後は、上記プロジェクトの中で開発しているIT-SOFCのモジュールに、今回開発した銀ナノ粒子分散技術を電極や集電体に応用し、このモジュールの高性能化を進めていきます。
詳細につきましては、
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