財団法人 電力中央研究所

プレスリリース

SiCダイオードを適用した分散電源連系インバータを開発

〜世界最高レベルの効率で、電力損失・装置体積は15%削減〜

平成20年10月16日
財団法人 電力中央研究所
 財団法人電力中央研究所(理事長:、東京都千代田区)は、今般、シリコンカーバイド(SiC)ダイオードを適用した高効率分散電源連系インバータ(定格出力3.3kW,出力電圧200V)を株式会社東芝(取締役 代表執行役社長:西田 厚聰/東京都港区芝浦)と共同で開発しました。

 全てのインバータは,スイッチングデバイスとダイオードにより構成されていますが、今回はこのうちダイオードについて、既に製品化しているSiCデバイスを用いました。この結果、試作機による性能実証では、従来のシリコン(Si)ダイオードによる最高性能機に比べ、電力損失は15%減を実現し、装置体積も15%減となることを明らかにしました。

 開発したインバータは、直流電源の系統連系用途に幅広く適用可能であり、今後家庭用太陽光発電システムや家庭用燃料電池システムなどのパワーコンディショナー(※)としての活用が期待されます。

 ※「パワーコンディショナー」
 直流電源(太陽電池,燃料電池,等)を電力系統に連系するための装置で,直流電圧を調整するためのチョッパと直流を交流に変換する単相インバータにより構成される。

詳細については、添付資料をご参照ください。
問合せは、こちら からお願いいたします。

※ 本件はエネルギー記者会で資料配布致しております。

このページの先頭へ戻る

Copyright (C) Central Research Institute of Electric Power Industry