財団法人 電力中央研究所

プレスリリース

大容量・高耐熱 SiCツェナーダイオードの開発について

〜100 kVA級 オールSiCインバータでの動作確認に世界で初めて成功〜

平成20年12月4日
関西電力 株式会社
財団法人 電力中央研究所
 この度、関西電力株式会社(取締役社長:森詳介、本社:大阪府北区)と財団法人電力中央研究所(理事長:、東京都千代田区)とは共同で、次世代半導体素材として期待されているシリコンカーバイド(SiC)を用いた「サージ電圧吸収用高耐熱ツェナーダイオード」を開発しました。

 「ツェナーダイオード」は、パソコンや家電製品の制御装置において、落雷や故障による過電圧(サージ電圧)で破損するのを防止する保護回路などに広く用いられているものですが、今般、高い耐熱性を有する SiC 単結晶の優れた特性に注目し、高温になっても安定に動作できる、実機に搭載可能なSiC ツェナーダイオードを開発しました。
 SiC ツェナーダイオードにおいて、こうした大容量化に成功したのは世界で初めてとなります。
 さらに、100 kVA級オールSiCインバータにSiCスイッチング素子のゲート回路の保護素子として搭載し、実規模での使用についても実証しました。

 SiC ツェナーダイオードは、将来的には高機能化するパソコンなどの家電製品、自動車、産業機器から電力制御機器などにおいて広く活用されることが期待され、今回の成果はその実用化に向けての大きなステップと考えられます。

詳細については、添付資料補足資料をご参照ください。
問合せは、こちら からお願いいたします。

※ 本件はエネルギー記者会で資料配布致しております。

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