電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

175001

タイトル(和文)

塩原直流実験送電線下のイオン流帯電現象(その2)-ACSR330平方mm3導体および240平方mm4導体の場合-

タイトル(英文)


概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

直流架空送電線には,電線表面からの直流コロナ放電にともなうイオン流によって,線下物体に電位を生ずる帯電現象があり直流送電線の地上高および電線配列などの設計に重要な要素となる。
本報告は当所塩原実験場内の直流実験送電線(ABSR330mm2×3,240mm2×4)における約1ケ年の実測データの解析から帯電々圧と気象要素,印加電圧,極配列,導体構成,コロナ電流との関係などについてとりまとめたもので,主な結果は以下のとおりである。
i)帯電々圧は相対湿度の増加とともに増加する。
ii)線路と直交する風の影響は水平充電時の帯電々圧には大きく影響するが,垂直充電では少ない。
iii)帯電々圧はコロナ臨界電圧以上では,印加電圧のほぼ2乗に比例する。
iv)同一電位傾度では,素導体数が減ると,帯電々圧は小さくなる傾向が認められる。
v)帯電々圧の直角方向分布の形は,印加電圧,相対湿度には依存せず,印加導体を点電荷とみなした電界分布の形に類似する。

概要 (英文)


報告書年度

1975

発行年月

1975/07/01

報告者

担当氏名所属

天野 雄二

電力技術研究所UHV送電線建設技術部設計課

村串 義政

キーワード

和文英文
イオン流帯電電圧 *
直流送電線
素導体数
相対湿度
コロナ電流
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