電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

※ PDFのファイルサイズが大きい場合には、ダウンロードに時間がかかる場合がございます。 ダウンロードは1回のクリックで開始しますので、ダウンロードが完了するまで、複数回のクリックはなさらないようご注意願います。

電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

182003

タイトル(和文)

CVケーブルのトリーイング劣化-絶縁体に囲まれたボイドからの電気トリ-

タイトル(英文)

TREEING BREAKDOWN IN CROSSLINKED POLYETHYLENE FOR POWER CABLE INSULATION

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

直径100~200μmのボイドを有する厚さ500μm程度のポリエチレンシートを用い,種々の部分放電特性を明確にし,有害ボイドの限界について検討を行ない以下の様な結果を得た。(1)部分放電開始に対するX線照射の影響を検討し,部分放電開始遅れ時間trの印加電界強度Eex及びボイド半径raに対する依存性を明確にした。(2)電気トリーが発生するために必要な深さのピットが成長するまでの時間tcのEex及びraに対する依存性をポリエチレンの熱分解によるピット成長モデルを用いて計算し,実験データを説明し得ることを示した。(3)ボイドからトリーが発生・進展して絶縁破壊に至るまでの時間tbをtr,tcそれにトリー進展時間tpの和として求めtbとEex及びraの関係を求めた。

概要 (英文)

THIS PAPER DESCRIBES THE CRITERION SIZE OF HARMFUL VOID DEFECTS IN CROSSLINKED POLYETHYLENE AS POWER CABLE INSULATION. EXPRIMENTS ARE CARRIED OUT ON A QUASI-SPHERICAL VOID(100-200 MU M IN DIAMETER)IN A POLYETHYLENE SHEET OF 500 MU M THICKNESS.THE FOLLOWING RESULTS ARE OBTAINED: (1)THE DEPENDENCE OF THE DELAYED TIME TRON THE APPLIED ELECTRIC FIELD STRENGTH EEX AND THE VOID RADIUS RA IS ANALYZED ONTHE BASIS OF XRAY IRRADIATION EXPERIMENTS. (2)A MODEL MECHANISM FOR PIT GROWTH AT AVOID SURFACE IS PROPOSED AND THE MODEL CAN EXPLAIN THE DEPENDENCE OF THE PIT GROWTH TIME TC ON EEX AND RA. (3)THE CRITICAL VOID RADIUS RA CAN BE DEFINED BY THE BREAKDOWN TIME TB WHICH IS THE SUMMATIONOF TR,TC AND TREEING PROPAGATION TIME TP. (4)THE DEPENDENCE OF TB ON EEX,RA AND THE POSITION FROM A SEMICONDUCTIVE LAYER IN A CABLE STRUCTUREIS ALSO ESTIMATED.

報告書年度

1982

発行年月

1982/08/01

報告者

担当氏名所属

岡本 達希

電力技術研究所送配電部地中送電研究室

キーワード

和文英文
トリーイング ELCTRICAL TREEING
電力ケーブル POWER CABLE
架橋ポリエチレン CROSSLINKED POLYETHYLENE
絶縁破壊 ELECTRICAL BREAKDOWN

PARTIAL DISCHARGE
Copyright (C) Central Research Institute of Electric Power Industry