電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

282020

タイトル(和文)

タービンシュラウド材料SUS410JIの水素脆性感受性に及ぼす焼き戻し脆性の影響─予備検討結果─

タイトル(英文)

EFFECT OF TEMPER EMBRITTLEMENT ON HYDROGEN EMBRITTLEMENT SUSCEPTIBILITY IN TURBINE SHROUD MATERIAL,SUS410J1

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

比較的低強度のマルテンサイト系ステンレス鋼SUS410JI(受け入れ材の0.2%耐力55Kg/平方mm)は,明瞭な水素脆性と焼き戻し脆性の重量効果を有することがわかった。0.1N硫酸+10mg/l■二酸化セレン溶液中での10mA/平方cmの水素チャージ条件で,受け入れ材のKIHは216~229Kgmm**-3/2であるのに対し,520C×100hrの脆化処理材のKIHは122~129Kgmm**-3/2に低下した。KHIが低下すると,水素脆性破面における旧オーステナイト粒界破面率は増大した。高強度鋼に対して開発された手法を本研究結果の解析に適用した結果,SUS410JIにおける両脆性の重量効果を理解するための指針を得た。本研究結果は,タービンシュラウド等の材料の環境脆化対策を検討する場合に,両脆性の重量効果現象を考慮すべきで

概要 (英文)

A RELATIVELY LOW STRENGTH MARTENSITIC STAINLESS STEEL SUS410JI WAS FOUND TO SHOW CLEAR COOPERATIVE EFFECT OF TEMPEREMBRITTLEMENT AND HYDROGEN EMBRITTLEMENT. IN THIS STUDY KIH OF THE MATERIAL ISOTHERMALLY EMBRITTLED AT 520C FOR 100HR WAS 122 129MM**-3/2, WHEREAS KIH IN THE UNEMBRITTLED CONDITION WAS 216 229KGMM**-3/2. APPROXIMATELY,KIH LINEARLY DECREASED WITH LOGARITHM OF ISOTHERMAL EMBRITTLEMENTTIME AT 520C.PERCENTAGE OF INTERGRANULAR FRACTURE IN HYDROGEN INDUCED CRACKING SURFACE INCREASED AS KIH DECREASED. DUCTILE FRACTURE ALSO REMAINED IN THIS INTERGRANULAR FRACTURE SURFACES. SUS410JI IS WIDELY USED AS THE MATERIAL OF STEAM TURBINE SHROUD,BLADE AND SO ON. THE RESULTS IN THIS STUDY SHOW THE NECESSITY OF CONSIDERATION OF THE COPPERATIVE EFFECT INTO COUTERMEASURES FOR ENVIRONMENTAL EMBRITTLEMENT OF THEM.

報告書年度

1982

発行年月

1982/12/01

報告者

担当氏名所属

草薙 秀雄

エネルギー・環境技術研究所発電プラント部材料研究室

常磐井 守泰

エネルギー・環境技術研究所発電プラント部材料研究室

キーワード

和文英文
水素脆化 HYDROGEN EMBRITTLEMENT
焼戻し脆性 TEMPER EMBRITTLEMENT
SUS410JI SUS 410J1
限界応力拡大係数 CRITICAL STRESS INTENSITY
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