電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

282040

タイトル(和文)

ライダによる混合層の観測─エアロゾル鉛直分布の測定手法─

タイトル(英文)

OBSERVATION OF THE AEROSOL DISTRIBUTION IN THE LOWER ATMOSPHERE BY LIDAR

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

ライダを鉛直上方にむけて,上空のエアロゾル濃度分布の時間変化を観測した。(1)ライダによる観測と同時に実施したエアロゾル・カウンタの測定結果によれば,エアロゾル濃度は,ライダに受信される後方散乱光強度と,良い対応を示した。(2)上層のエアロゾル濃度分布は,観測点に到達する,気魂の流跡により大きく変動した。(3)エアロゾル濃度の鉛直分布は,気温分布と密接に関連する。低層ゾンデ観測によれば,気層全体が安定な場合でもエアロゾル濃度は,より強い安定度を持つ気層の下部で高くなる傾向にあった。

概要 (英文)

LIDAR OBSERVATIONS FOR THE SENSING OF THE LOWER ATMOSPHERE WERE PERFORMED AT TAKEYAMA TESTING & RESEARCH CENTER CRIEPI,LOCATED AT THE SOUTHWEST SIDE OF THE KANTO PLAINS AND FACED THE SAGAMI BAY. THE COMPARISON WAS MADE BETWEEN THE POWER OF THE BACK SCATTERING LIGHT RECEIVEDBY THE LIDAR AND THE AEROSOL CONCENTRATION MEASURED BYTHE LIGHT-SCATTERING-TYPE AEROSOL COUNTER. THEY REVEALED A GOOD CORRESPONDENCE. THE VERTICAL DISTRIBUTIONS OF AEROSOLS OBSERVED BY THE LIDER WERE STRONGLY AFFECTED BY THE WIND SYSTEMS OF THE NEAR SURFACE AND THE ATMOSPHERIC STABILIY. THE AIR PARCEL WHICH CONTAINED HIGHER DENSITY AEROSOL APPEARED WHEN THE AIR TRAJECTORY HAD PASSED OVER THE INDUSTRIAL AREAS AROUND THE TOKYO BAY. THE DENSER AEROSOL PART WAS OBSERVED UNDER THE SUPERIOR STABLE LAYER IN THE STABLE ATMOSPHERE.

報告書年度

1982

発行年月

1983/05/01

報告者

担当氏名所属

小林 博和

エネルギー・環境技術研究所環境大気部気象研究室

赤井 幸夫

エネルギー・環境技術研究所環境大気部気象研究室

西宮 昌

エネルギー・環境技術研究所環境大気部気象研究室

宮川 実

エネルギー・環境技術研究所環境大気部気象研究室

キーワード

和文英文
ライダ LIDAR
エアロゾル AEROSOL
エクマン層 EKMAN LAYER
気温減率 LAPSE RATE
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