電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

※ PDFのファイルサイズが大きい場合には、ダウンロードに時間がかかる場合がございます。 ダウンロードは1回のクリックで開始しますので、ダウンロードが完了するまで、複数回のクリックはなさらないようご注意願います。

電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

283064

タイトル(和文)

湿性大気汚染の広域分布観測(1)─上空における粒子状汚染物質の動態について─

タイトル(英文)

BROAD SCALE OBSERVATION AND ANALYSIS OF AIR POLLUTION ASSOCIATED WITH PRECIPITATION SYSTEM (1)

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

1982年10月,中京から北九州に至る臨海工業地帯の上空において,粒子物質の観測を実施した。観測には測定システムを搭載した航空機を利用し,(1)粒径0.003~10μmの粒子濃度と粒径分布の連続測定。(2)化学分析用の粒子試料の採取の2項目を実施した。採取資料は中性子分射化分析に供し,主要金属元素の空間濃度を地域・高度別に定量した。観測結果,上空における粒子の水平濃度分布は,総観規模と局地規模の二つのモードに分離されることがわかった。前者は本邦が高気圧に覆われた観測当日の気象状況を大きく反映し,沈降性逆転の高度と関係することを当該期間,東シナ海上の福江島における同時観測のデータ解析により示した。後者は局地的な汚染気塊に由来するものであり,吐出速度を持つ地上煙源がその原因であると推定された。沈降性逆転が気塊の鉛直輸送に対して強いリッド効果を持つことが,元素分析の結果からも示唆された。

概要 (英文)

AIRBORNE MEASUREMENTS OF PARTICULATE POLLUTANTS WERE CARRIED OUT ALOFT OVER THE MAINLAND OF JAPAN IN THE PERIOD OF OCTOBER 1982.TOTAL CONCENTRATION,SIZE DISTRIBUTION AND METALLIC COMPOSITION OF PARTICULATES WITHIN THE MIXING LAYER WERE DETERMINED,AND WERE COMPARED WITH THAT OBTAINED SIMULTANEOUSLY AT FUKUE IS.OF EAST CHINA SEA.THE HORIZONTAL DISTRIBUTION OF PARTICULATES WAS SEPARATED INTO TWO DIFFERENT MODES(SYNOPTIC-AND LOCAL MODE)CONSIDERING THE HORIZONTAL SCALE OF DISTRIBUTION.METEOROLOGICAL AND CHEMICAL ANALYSIS SUGGESTED DISTRIBUTION PATTERN WERE RELATED TO THE METEOROLOGICAL CONDITION AND THE UPWARDTRANSPORT OF PARTICULATES FROM LOCAL SOURCES DISTRIBUTING ON THE COASTAL INDUSTRIAL REGION OF WESTERN JAPAN.

報告書年度

1983

発行年月

1984/04/01

報告者

担当氏名所属

藤田 慎一

エネルギー研究所環境部大気環境研究室

寺田 信之

エネルギー研究所環境部陸域環境研究室

キーワード

和文英文
広域汚染 REGIONAL AIR POLLUSION
エアロゾル AEROSOL
酸性雨 ACID RAIN
Copyright (C) Central Research Institute of Electric Power Industry