電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

283079

タイトル(和文)

すき間内沸騰条件の腐食促進作用─炭素鋼の摂氏100度,大気圧条件下における塩化物溶液内の腐食挙動─

タイトル(英文)

CORROSION ACCELERATION IN BOILING ANNULAR CREVICES -CORROSION BEHAVIOR OF CARBON STEEL IN CHLORIDES SOLUTIONS AT 100C ATMOSPHERIC PRESSURE-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

腐食障害が発生しやすい個所となっている,沸騰しているすき間内の腐食促進作用を検討するため,沸騰伝熱面(インコネル600)との間に0.2~3.0mmの円環状のすき間を構成する炭素鋼の塩化物溶液内における腐食試験を100C,大気圧下で行った。塩化マグネシウム溶液中のすき間内面の腐食量は,すき間内溶液の攪拌が最も激しかったすき間約0.5mmのとき最大となった。一方,塩化ナトリウム溶液中の腐食は,すき間沸騰の影響をほとんど受けなかった。伝熱面と炭素鋼が電気的に接するとガルバニ腐食が発生し,すき間内沸騰条件はガルバニ腐食を促進させた。すき間内沸騰条件下の炭素鋼の腐食促進作用は,すき間内での塩化物の濃縮,pH低下よりはカソード反応により消費される,水素イオンの母材表面への拡散速度の増加に起因するものと結論づけた。

概要 (英文)

CORROSION TESTS OF CARBON STEEL AROUND THE HEATED INCONEL 600 WERE CONDUCTED IN CHLORIDES SOLUTIONS AT 100 DEGREE(C)TO STUDY THE CORROSION ACCELERATION BY A HEAT FLUX IN ANNULAR CREVICES. CORROSION WAS MOST STRONGLY PROMOTED BY A HEAT FLUX AT A CLEARANCE OFABOUT 0.5MM IN THE MAGNESIUM CHLORIDE SOLUTION. ON THE OTHER HAND,CORROSION IN THE NACL SOLUTION WAS SCARCELY AFFECTED BY A HEAT FLUX IN CREVICES. GALVANIC CORROSION DUE TO ELECTRICAL CONTACT WITH INCONEL WAS ALSO ACCELERATED BY A HEAT FLUX. IT WAS CONCLUDED THAT HEAT FLUX ACCELERATED THE DIFFUSION RATE OF HYDROGEN IONS TO THE METAL SURFACE AND ARISE IN CHLORIDE CONCENTRATION AND THE LOWERING OF PH IN A CREVICE WERE NOT MAJOR CORROSION ACCELERATION FACTORS.

報告書年度

1983

発行年月

1984/07/01

報告者

担当氏名所属

原田 一行

エネルギー研究所原子力部原子炉材料研究室

キーワード

和文英文
PWR PWR
炭素鋼 CARBON STEEL
腐食 CORROSION
すき間 CREVICE
熱伝達 HEAT FLUX
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