電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

285054

タイトル(和文)

高レベル廃棄物固化体の浸出性(その6)-浸出性に及ぼす固化体表面層の影響

タイトル(英文)

INFLUENCE OF SURFACE LAYER ON HLW GLASS LEACHING

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

3種類のガラス固化体を用いて表面層が浸出性に及ぼす影響を調べた。ガラスAでは,NaやBの選択的浸出により,表面層が形成された。この表面層は,ガラスBでは,一度,溶出した元素が再沈殿することによつ表面層が形成された。この表面層は,浸出率に大きな影響を及ぼさなかった。ガラスCでは,SEMによって観察し得る程の表面層は形成されておらず,浸出率への影響も見られなかった。ガラス固化体の表面層の効果については,浸出を抑制するという見解と,浸出には影響しないとする見解に分かれているが,本試験によると,浸出を抑制する効果が見られた。この効果はガラス固化体処分時の安全評価において重要である。抑制の程度は,形成される表面層の形態によって異なることが予想される。

概要 (英文)

STATIC LEACHING EXPERIMENTS WERE PERFORMED TO CLARIFY THE ROLE OF A LEACHED LAYER IN THREE DIFFERENT SIMULATED HLW BOROSILICATE GLASSES. GLASSA WHICH EXHIBITED A SELECTIVE LEACHING OF NAAND B PRODUCED A PROTECTIVE LAYER. GLASSB WHICH SHOWED A CONGRUENT DISSOLUTION WAS COVERED BY AN UNPROTECTIVE LAYER MADE OF PRECIPITATES OF DISSOLUED MATERIALS. GLASSC ALSO DISSOLUED CONGRUENTLY BUT YIELDED A VERY THIN LAYER WHICH DIDN T SHOW ANY DETECTABLE PROTECTIVENESS. A LEACHEDLAYER MIGHT PROTECT A FURTHER LEACHING, AND THE EXTENT OF PROTECTIVENESS DEPENDS UPON WHAT KIND OF LAYER IS PRODUCED ON THE SURFACE.

報告書年度

1985

発行年月

1986/07/01

報告者

担当氏名所属

塚田 毅志

エネルギー研究所原子力部燃料研究室

横山 速一

エネルギー研究所原子力部燃料研究室

キーワード

和文英文
高レベル廃棄物ガラス固化体 HLW BOROSILICATE GLASS
浸出性 LEACHING
表面層 SURFACE LAYER
沈殿物 PRECIPITATES
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