電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

382053

タイトル(和文)

花崗岩地域における地下大空洞掘削に伴う透水度の変化に関する考察-俣野川地下発電所における計測結果の解析-

タイトル(英文)

STUDY ON THE PERMEABILITY CHANGE OF ROCK MASS DUE TO UNDERGROUND EXCAVATION IN GRANITE

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

花こう岩中に建設された俣野川地下発電所の地下空洞掘削の進行に伴い周辺岩盤の透水度を計測した。その結果,当地点の地下空洞掘削に伴う周辺の岩盤における透水度の変化は比較的小さいことが明らかとなった。また,花こう岩地域における地下空洞掘削による透水度の変化について比較検討した。その主な結果は以下のとおりである。(1)空洞掘削による周辺岩盤における透水度の変化は空洞5m程度の範囲で非常に大きく数100倍になる。(2)透水度の変化量は空洞掘削前の節理密度と比較的高い相関を示す。今後,花こう岩中に大規模な空洞を掘削する場合には,掘削前の節理密度が透水度の変化量の予測に役立つと思われる。

概要 (英文)

THE PERMEABILITY OF GRANITIC ROCK MASS AROUND THE UNDERGROUND MATANOGAWA POWER HOUSE IS MEASURED DURING THE EXCAVATION WORK. IT IS CLEAR THAT THE PERMEABILITY CHANGE IN ROCK MASS AROUND THIS PLANT IS COMPARATIVELY SMALL. AND,A CHARACTER ON THE PERMEABILITY CHANGE IN ROCK MASS DUE TO UNDERGROUND EXCAVATION IN GRANITE IS DISCUSSED. MAIN RESULTS OBTAINED ARE AS FOLLOWS. 1) THE PERMEABILITY INCREASESHUNDREDS TIMES AT OF ABOUT 5M FROM THE UNDERGROUND OPENINGS. 2) THE PERMEABILITY CHANGE HAS A REMARKABLE CORRELATION WITH THE FREQUENCY AT BEFORE EXCAVATION. IN THE FUTURE THE MEASUREMENT OF THE JOINT FREQUENCY MEASURED BEFORE EXCAVATION IS VERY USEFUL TO ESTIMATE PERMEABILITY CHANGE OF ROCK MASS DUE TO LARGE UNDERGROUND EXCAVATION.

報告書年度

1982

発行年月

1983/03/01

報告者

担当氏名所属

本島 勲

土木技術研究所地質部地盤地質研究室

金折 裕司

土木技術研究所地質部地盤地質研究室

キーワード

和文英文
地下空洞掘削 UNDERGROUND EXCAVATION
透水性 PERMEABILITY
節理 JOINT
花こう岩 GRANITE
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