電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

383055

タイトル(和文)

低温下で温度勾配を受ける鉄筋コンクリート曲げ部材の力学性状に関する解析的研究

タイトル(英文)

ANALYTICAL STUDY ON THE MECHANICAL PROPERTIES OF REINFORCED CONCRETE FLEXURAL MEMBERS SUBJECTED TO TEMPERATURE GRADIENTS IN THE EXTREMELY LOW TEMPERATURE REGION

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

LNG地下タンクの鉄筋コンクリート壁,あるいは底版には,内面がLNGの冷熱により冷却され,外面がヒーティングによって加熱されることによって,50~100度Cに達する温度差が形成される。これに起因する拘束モーメントに抵抗させるために配置する鉄筋量は,全鉄筋量の1/2以上を占め,拘束モーメントの合理的な評価方法がコスト抑制の要めとなっている。本研究は,RC部材の鉄筋とコンクリートの間の付着すべり特性に基づく変形・ひびわれ非線形解析法を,断面高さ方向に線形の温度勾配を受ける場合にも適用できるように拡張し,実測値との照合を図った上で,解析法の妥当性を確かめたものである。本解析法を適用することにより,温度応力の弾性解析値の1/2まで低減できることを確かめ,これをLNG地下タンクの実施設計に取り入れることによって鉄筋量の削減に貢献した。

概要 (英文)

THE INNER WALL OF A LNG INGROUND REINFORCED CONCRETE(RC) TANK IS COOLED DOWN DUE TO THE EFFECT OF LNG,WHILE THE OUTER FACE IS HEATED TO PREVENT FREEZING OF SOIL.CONSEQUENTLY,A TEMTERATURE DIFFERENCE OF UP TO 100 DEGREES MAY DEVELOP BETWEEN BOTH SIDES OF THEWALL.SINCE THE RESTRAINING MOMENT INDUCED BY TEMTERATURE GRADIENT CONSTITUTES ONE OF THE MAIN DESIGN LOADING EFFECTS,IT HAS BEEN POINTED OUT THAT THE RATIONALIZATION OF THE EVALUATION OF THE TEMPERATURE LOAD SHOULD BE EXPEDITED IN ORDER TO CUT DOWN THE COST OF CONSTRUCTION. THE PURPOSE OF THE PRESENT STUDY WAS TO EXPAND THE ANALYTICAL METHOD PREVIOUSLYPROPOSED BY THE AUTHORS TO THE CASES IN WHICH RC MEMBERS ARE FLEXURALLY RESTRAINED UNDER TEMPERATURE CROSSFALL. THE COMPARISON OF THE ANALYTICAL RESULTS WITH THOSE OBTAINED FROM THE EXPERIMENTS CONFIRMED THE VALIDITY OF THE PROPOSED METHOD,PROVIDED THAT THE TEMPERATURE DEPENDENT MATERIAL PROPERTIES ARE TO BE TAKEN INTO CONSIDERATION.

報告書年度

1983

発行年月

1984/07/01

報告者

担当氏名所属

青柳 征夫

土木研究所耐震構造部材料構造研究室

金津 努

土木研究所耐震構造部材料構造研究室

キーワード

和文英文
LNG地下タンク IN-GROUND LNG TANK
鉄筋コンクリート REINFORCED CONCRETE
ひびわれ解析 CRACK ANALYSIS
温度応力 TEMPERATURE STRESS
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