電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

484005

タイトル(和文)

動物プランクトンの分布に関する基礎研究-枝角類の拡散-

タイトル(英文)

FUNDAMENTAL STUDY ON ZOOPLANKTON DISTRIBUTION -DIFFUSION OF CLADOCERA-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

淡水域に広く分布する枝角類のタマミジンコとミジンコの拡散について検討した。遊泳を映像解析の結果,タマミジンコとミジンコ個体の瞬間的な遊泳速度は,それぞれ1.0~2.0cm/sec,1.0~1.5cm/secであったが,遊泳することでswarmが拡がる速さ(拡散速度)は,タマミジンコで1~3cm/min,ミジンコで1~9cm/minであった。両種はランダムに遊泳することはほとんどなく特定の遊泳パターンをもち,前者は明所でい集行動をとりつつ分散し,後者は暗所ですみやかに分散すると考えられる。これらの結果から,水の動きの少ない躍層や深層では,枝角類自身の遊泳そのものによる拡散も無視出来ず,それらを単に浮遊粒状物質として物質拡散と同様に見なすのは適切ではないと思われる。

概要 (英文)

SPECIFIC DIFFUSIONS OF CLADOCERA DISTRIBUTEDIN A WIDE VARIETY OF FRESH WATERS WERE INVESTIGATED. CINEMATOGRAPHIC MEASUREMENT INDICATED THAT MOINA MACROCOPA AND DAPHNIA PULEXHA D A BURSTSPEED OF 1.0-2.0CM/SEC AND 1.0-1.5CM/SEC,RESPECTIVELY.THE SPREADING SPEEDS(DIFFUSION VELOCITIES)OF THE SWARMS DEPENDING ON SWIMMING WERE 1-3CM/MIN FORM.MACROCOPA AND 1-9CM/MIN FOR D.PULEX.TE SWIMMING OF BOTH SPECIES SHOWED DEFINITE PATTERNS OF BEHAVIOR.THE FORMER DISPLAYED SWARMING BEHAVIOR IN THE LIGHT WHEREAS THE LATTER DISPERSED RAPIDLY IN THE DARK.JUDGING FROM THESE OBSERVATIONS,THE DIFFUSION RELATED TO SWIMMING MAY PLAY AN IMPORTANT ROLE IN A LAYER OF DISCONTINUITY AND AT THE DEPTHS WHERE THE MOVEMENT OF WATER IS STAGNANT.THEREFORE,IT IS NOT APPRORIATE TOREGARD CLADOCERAN DIFFUSION AS BEING IDENTICAL TO THE DIFFUSION OF SUSPENDED MATTERS(NON-LIVING PARTICLES).

報告書年度

1984

発行年月

1984/08/01

報告者

担当氏名所属

米川 和彦

生物研究所水域部水生動物研究室

キーワード

和文英文
動物プランクトン ZOOPLANKTON
生物拡散 BIOLOGICAL DIFFUSION
拡散速度 DIFFUSION VELOCITY
分散 DISPERSION
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