電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

GD23006

タイトル(和文)

変電所巡視省力化のための画像情報による自動異常検出・計器読み取り手法の開発

タイトル(英文)

Automatic anomaly detections and measurements using images taken with surveillance cameras for saving of labor

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

背  景
変電所巡視の省力化を進める観点から目視確認を必要とする業務に対し画像情報を使った自動検出・計測システムでの代替が期待されている。確実に自動検出・計測を行うためには、検出対象ならびにその位置が明確であることが重要である。また、変電所巡視業務は多岐にわたり、現時点において全目視確認業務の代替を行うことは不可能であることから、代替の優先度が高い業務を選定する必要がある。
目  的
変電所巡視における目視確認業務に対し、確認対象およびその位置が明確な業務を選定し、選定した対象について、自動検出・計測システムを構築し現場適用性を評価する。
主な成果
1. 確認対象やその位置が明確な業務の選定
 目視確認業務から、法令で確認が定められている対象や1ヶ月などの短い周期で確認が必要な対象に関して、確認対象やその位置が明確となる業務を調査し、(1)変電所周囲柵の破れ確認、(2)非常用発電機(EG)の正常動作を確認するためのモータ回転速度の確認、(3) 変圧器の油漏れ確認、(4)EG燃料残量確認、を選定した(表1)。
2.自動検出・計測システムの構築と現場適用
選定した業務に対して、自動検出・計測システムを試作しデータ取得可能なことを確認し、実変電所にて代替可能な見通しを得た(表2)。考案した手法の一例である変電所周囲柵の破れ検出手法について以下に説明する(図1)。
(1) 撮影画像における周囲柵の検査領域の切り出しと画像の歪み補正のため、周囲柵の網1スパンごとに四隅へ貼付したQRコードを利用する (図1(a、b))。
(2) 図1(b)の白枠の小領域ごとに網の輪郭候補(周囲と比べ、極端に濃淡の差がある画素を網の輪郭部分と推定される画素とする)を求める(図1(c))。
(3) 網に破れがあると輪郭候補画素が極端に少なくなることを利用し破れを検出する。
図1(d)は、左上を0に右下を229に番号を割当て、1列に並べ、各小領域の輪郭候補画素数をグラフ化したものである。割当て番号160〜200に最小値があり、その付近で網破れが発生した可能性があることを示している。

概要 (英文)

Utilities expect efficient substation patrol using AI and images of monitoring. When the images are used for automatic detections and measurements, important key is to specify detected event and its position. The author has selected events and measured objects, which are satisfied with the key, The events and objects are following,
(1) Detection of leakage oil of transformer
(2) Measurement of amount of fuel in tank of emergency generator
(3) Total number of LR tap changer orders
(4) Detection of breaking fence
(5) Measurement of velocity meter for emergency generator
This report presents how to make trial systems for these items and how well the systems detect events and measure objects.

報告書年度

2023

発行年月

2024/02

報告者

担当氏名所属

石野 隆一

グリッドイノベーション研究本部 ファシリティ技術研究部門

キーワード

和文英文
変電所巡視 Substation Patrol
画像処理 Image Processing
自動異常検出 Automatic Anomaly Detection
自動計器読取 Automatic Meter Reading
Copyright (C) Central Research Institute of Electric Power Industry