電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

H05004

タイトル(和文)

低騒音スパイラル線のコロナ特性評価 -酸化チタン溶射によるスパイラル線のコロナ騒音低減法-

タイトル(英文)

Evaluation of Audible Noise from Conductor Bundles with Low-Noise Spiral-Wires-An Audible Noise Reduction Method of Spiral-Wires making use of Thermal Spraying of TiO2-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

風音の対策として電線にスパイラル状の細線を巻き付ける方法があるが,降雨時にはスパイラル線に水滴が付着し,水滴から発生するコロナ放電が「コロナ騒音」となる。 コロナ騒音レベルが低い風音対策用のスパイラル線を開発し,送電線実規模レベルの注水課電試験からそのコロナ特性を明らかにした。 酸化チタンの溶射により開発した超親水性の表面をもつスパイラル線(低騒音スパイラル線)の注水課電試験を行い,以下の結果を得た。1.酸化チタンの溶射により,超親水性の表面をもつ低騒音スパイラル線を開発することができた。2.低騒音スパイラル線は従来使用されているスパイラル線やスパイラル線を使用していない送電線よりも,コロナ放電の発生源となる電線表面の水滴が付着しにくく,コロナ騒音レベル(ランダム騒音)も低くなる。特にコロナハム音の低減効果があり,スパイラル線を装着しない場合よりも低くなる。

概要 (英文)

Under strong wind conditions, aeolian noise is generated by transmission lines, and spiral-wires is frequently adapted to transmission lines for reducing conductor aeolian noise. However, spiral-wires may cause an increase in audible noise because of corona discharge from water drops on spiral-wires under rainy conditions. Thus, we developed well-drained spiral-wires (in hereafter low-noise spiral-wires) having a superhydrophilic surface produced by thermal spraying of TiO2. It was clarified that level of audible noise from low-noise spiral-wires was smaller than that from conventional spiral-wires on the basis of full-scale corona examinations.

報告書年度

2005

発行年月

2006/04

報告者

担当氏名所属

宮島 清富

電力技術研究所高電圧・電磁環境領域

樋口 貞雄

材料科学研究所構造材料評価領域

立松 明芳

電力技術研究所高電圧・電磁環境領域

田辺 一夫

電力技術研究所高電圧・電磁環境領域

キーワード

和文英文
交流架空送電線 AC overhead transmission line
コロナ騒音 Audible noise
風音 Aeolian noise
スパイラル線 Spiral-wire
表面改質 Surface processing
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