電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

L08004

タイトル(和文)

FBR移行期サイクル諸量に対する諸パラメータの影響度評価

タイトル(英文)

Impact estimation of some parameters on nuclear fuel cycle mass balance within transitional period from LWR to FBR

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

軽水炉の運用動向や、FBR燃料の冷却期間、再処理施設の計画外停止等をパラメータとして変化させた際のPuf需要・供給量への影響を、移行期間(2050年~2100年)を初期、中期、後期に分けて評価した。
その結果、以下のように考察した。
(1)軽水炉運転期間は、その長短がPuf需給の緩和・逼迫に単純につながらない。運転期間変更によるFBR導入量の変化を、軽水炉の導入履歴を踏まえて把握すべきである。
(2)軽水炉燃料燃焼度・設備利用率の変化は、Puf需給への影響時期は移行後期であり、対処・検討の時間的余裕がある。
(3)軽水炉再処理の計画外停止は、長期に及んだ場合、移行初期のPuf供給量に対する影響が大きい。このため、軽水炉第二再処理は工学的確証性の高い技術で構成することが望ましいと考えられる。一方、FBR再処理の計画外停止は、Puf供給量への影響が大きいものの、FBRの増加に伴い段階的に再処理施設を増容量する場合には、移行前期の停止であれば、未処理分を増容量後に処理し供給量を回復することが可能と考えられる。しかし、移行後期の停止影響は非常に大きいため、後期には長期停止がないよう技術的に成熟していることが望ましい。
(4)FBR使用済燃料冷却期間およびFBR燃料加工期間は、Puf供給量への影響が大きく、移行後期まで長期冷却を必要とする場合には影響は非常に大きくなる。従って、可能な限り早期に、短期冷却での輸送と再処理を可能とする技術開発を行うことが重要と考えられる。
(5)FBR燃料増殖性能はPuf需給への影響は大きく、高増殖に対応できる炉心設計としておくことが移行期の柔 軟性を増す上で重要である。

概要 (英文)

Fuel cycle mass balance was analyzed in order to clarify important parameters on Puf supply and demand in transitional period from LWR to FBR.
Total Puf demand for FBR first loading and operation in transitional period will be highly sensitive to FBR construction pace. And the pace depends on LWR decomissioning pace because of preventing loss of nuclear capacity. Thus, LWR construction pace, past and some decades from now, should be comprehended well.
LWR fuel burnup and utilized capacity are not key parameters from Puf supply and demand viewpoint. Because a copious amount of LWR spent fuel will remain in early phase of transitional period, so even if Puf short supply problem from LWR fuel composition change would occur in the latter phase, there is enough time to develop new technology to deal with it..
FBR fuel breeding ratio has large impact on Puf supply, so for smooth FBR deployment, it is important to develop reactor with high breeding ratio. And, FBR fuel fabrication period and FBR spent fuel cooling period necessary for reprocessing have especially large impact on Puf supply. Technologies for shortening of these periods should be developed.

報告書年度

2008

発行年月

2008/11

報告者

担当氏名所属

小林 広昭

原子力技術研究所 次世代サイクル領域

井上 正

原子力技術研究所

太田 宏一

原子力技術研究所 次世代サイクル領域

キーワード

和文英文
FBRへの移行期 Transitional period to FBR
パラメータ評価 Impact estimation of some parameters
サイクル諸量 Fuel cycle mass balance
Pu需給量 Plutoniumu supply and demand
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