電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

N06018

タイトル(和文)

フライアッシュコンクリートのポゾラン反応に伴う強度発現メカニズムについての考察-API法の適用性の拡張-

タイトル(英文)

Experimental study on mechanism of strength development of fly ash contained concrete derived from pozzolanic reaction

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

フライアッシュ混合モルタル中の孔径20~330nmにおける区分細孔容積率は,材齢91日以降のポゾラン反応の進行に伴い減少する傾向を維持した。主要構成組成をCa,Si,Alとするポゾラン反応相は,材齢初期に形成された水隙を充填しながらフライアッシュ粒子周囲を取り囲む。この,水隙充填作用が圧縮強度の増加を伴う組織の緻密化をもたらすと考えられた。一方,材齢28日におけるフライアッシュ混合モルタルの圧縮強度が低いのは,初期にフライアッシュ粒子周囲に形成された水隙が多いためであると推察された。フライアッシュは,ポゾラン反応性の観点で,ポゾラン反応初期卓越型と中庸型に大別できると考えられた。後者のうち,比較的ポゾラン反応性の高いフライアッシュは,水和組織の緻密化効果が高いと推察された。

概要 (英文)

Cumulated partial pore volume ratio of 20-330 nm ranged diameter in fly ash contained mortars kept decreasing tendency during the progression of pozzolanic reaction after 91-days. Pozzolanic reacted phase with main components of Ca, Si, and Al occupied the space radially around the fly ash particle with filling hydraulic pore that formed at the early hydration stage. The filling hydraulic pore phenomenon was thought to bring the compacting effect on hydration phase with deriving strength development. Contrary to this, low strength of fly ash contained mortar until 28-days was thought to be derived from the high amount of hydraulic pore around the fly ash particle. Fly ash can be divided into two types from a viewpoint of pozzolanic reaction, early development type and moderate development type. The latter type with high pozzolanicity of fly ash will be effective for obtaining the highly compacted hydration phases.

報告書年度

2006

発行年月

2007/06

報告者

担当氏名所属

山本 武志

地球工学研究所 バックエンド研究センター

廣永 道彦

地球工学研究所 バックエンド研究センター

井元 晴丈

地球工学研究所 バックエンド研究センター

キーワード

和文英文
フライアッシュ fly ash
ポゾラン反応 pozzolanic reaction
細孔率 porosity
非晶質 amorphous
API法 API method
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