電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

NR23001

タイトル(和文)

国内原子力発電所のアンアベイラビリティパラメータの推定 -緩和系性能指標(MSPI)ベースライン値編-

タイトル(英文)

Estimation of the unavailability parameter for the Japanese nuclear power plants - For Mitigating Systems Performance Index (MSPI) baseline -

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

背  景
当所では、我が国におけるリスク情報を活用した意思決定(RIDM)に必要な確率論的リスク評価(PRA)用のパラメータを整備するため、国際的なPRA標準1)に則ったデータ収集方法と体制の構築を進め、パラメータ評価手法の技術検討を行っている。PRA用機器信頼性パラメータのうち、構造物、系統及び機器が供用不能状態となっている時間の割合を示すパラメータであるアンアベイラビリティ(UA: Unavailability)は、各プラントのPRAで考慮しているUAの対象系統やそのバウンダリの定義が異なるため、PRA用の一般UAの整備には多くの調整を要する。一方で、原子力エネルギー協議会(ATENA)の安全実績指標(PI: Performance Indicator)に関するガイドライン2)では、緩和系性能指標(MSPI: Mitigating Systems Performance Index)用のUAは対象系統・バウンダリが明確に定義されている。これを踏まえて当所では、MSPI評価に必要なUAの産業界平均値(MSPIベースライン値)の整備を目的としたUAデータ収集実施ガイド[1]を取りまとめた。
目  的
既報のUAデータ収集実施ガイドに従い、国内プラントの緩和系のUAデータとして供用不能時間(UA時間)と露出時間を収集し、MSPIベースライン値を推定する。
主な成果
1. UAデータの収集
MSPIベースライン値の推定に必要なUAデータとして緩和系のUA時間と露出時間を収集した。UA時間に対しては、原子力施設情報公開ライブラリーNUCIAをデータソースとして、2000~2010年度の期間中に国内BWR32基/PWR24基で発生した保安規定における運転上の制限(LCO)逸脱事象を抽出した。この事象の中から、原子炉臨界中に収集対象系統のバウンダリ内で発生し、当該系統のトレンが供用不能となった時間を抽出し、各収集対象系統のUA時間として積算した。一方、露出時間は、対象プラントにおける上記期間中の臨界時間を積算し各収集対象系統のトレン数を乗じて積算した。各収集対象系統に対するUA時間と露出時間を表1に示す。
2. MSPIベースライン値の推定
収集したUA時間と露出時間に基づき、国内プラントに対するMSPIベースライン値を収集対象系統毎に推定した。推定したベースライン値を、米国において1999~2001年に収集されたデータに基づく推定値3)と比べると、国内の推定値は全体的に低かった。また日米のいずれにおいても、原子炉隔離時冷却系のベースライン値が最も大きかった。

概要 (英文)

In order to develop parameters for probabilistic risk assessment (PRA) of nuclear power plants, which is necessary for risk-informed decision making (RIDM) of nuclear power plants in Japan, NRRC has been developing a data collection method and system in accordance with international PRA standards and examining parameter estimation methods. One of the parameters to be considered is unavailability (UA), which corresponds to the condition of the equipment being out of service. Previously, the data collection guide was developed for the industry UA values to estimate Mitigating Systems Performance Index (MSPI) baselines. In this report, the MSPI baselines are estimated for the Japanese nuclear power plants based on the UA times and exposure times covering the period from FY 2000 to FY 2010 according to the data collection guide.

報告書年度

2023

発行年月

2023/10

報告者

担当氏名所属

米田 公俊

原子力リスク研究センター

岩谷 泰広

原子力リスク研究センター リスク情報活用推進チーム

吉田 智朗

原子力リスク研究センター

キーワード

和文英文
確率論的リスク評価 Probabilistic Risk Assessment
アンアベイラビリティ(UA) Unavailability
緩和系性能指標(MSPI) Mitigating Systems Performance Index
UA時間 UA time
露出時間 Exposure time
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